1548.頭・業・真我という心の三層構造

真我日記

佐藤先生の言葉をお伝えします。著者幸せの結婚の法則より

すべての人にソウルメイトは存在する。

それが真実でありながら、実際には「ご縁に恵まれない」と悩んでいる人が多いのはなぜでしょうか。

その原因は、一人ひとりの心にあると説明しました。

正確に言えば、心にため込んだ記憶や感情による影響なのです。

人の心は、大きく分けて「頭」「業」「真我」の三層構造で成り立っています。

心のいちばん表面にある「頭」は、別の言葉にすれば観念。

これまでにインプットした情報や知識が入っています。

その下にある「業」は、別の言葉にすればカルマ。

これまでの経験で刻み込まれた記憶、先祖代々受け継がれてきた遺伝子の記憶、前世からの影響による記憶などが入っています。

そして、これら2つの領域のさらに奥深くにあるのが「真我」、すなわち「本当の自分」です。

私たちはふつう「真我」とは対照的な「偽我」の世界に生きています。

偽我とは、「頭」「業」からなる、真我よりも浅い領域にある部分。

文字通り「偽りの自分」です。

多くの場合、私たちの思考や行動はこの偽我によって操られています。

恨みや憎しみ、怖れといった感情によって幸せになれない現実が引き寄せられているのです。

人は真我に目覚めると、あらゆる人や物事に対して愛と喜びと感謝の気持ちを持つようになります。

決して揺らぐことのない永遠の至福を手に入れ、心で願ったままの現実が引き寄せられるのです。

心の奥底にある「真我」の扉を開くためには、温泉を掘り当てるイメージで「頭」「業」の領域をどんどん掘り進んでいきましょう。

その過程では「心のゴミ出し」という作業に取り組むことになります。

まずは心の表面を覆った「頭」というフタを外し、「業」にため込んだ膨大な数の記憶とそれにともなう感情を一つひとつ解放していきます。

心を深く掘り進んでいくと、あなたの意識レベルは上昇します。

いまよりも高い次元から客観的に自分を眺めることで、無意識にも執着していた記憶や感情をあっけなく手放すことができるのです。

そして、「真我」に到達した瞬間、温泉がプシューッと噴出するかのように歓喜に包まれ、瞬時に愛で心が満たされる。

これが真我の目覚めとなります。

ちなみに「頭」「業」の領域では、自分と他者を常に分離して考えています。

「自分は正しい」「相手は間違っている」と判断するのは、これら2つの領域に詰め込まれた情報・知識・記憶が原因なのです。

意識次元が上昇すると言いましたが、同じ上昇志向でも「お金持ちになりたい」「権力をもちたい」「有名になりたい」という欲求からくるものは、そのベースに「人よりもよくなりたい」という比較・分離の心があります。

悪いことではありませんが、私たちが目指すのはさらに上(あるいは奥)の領域である「真我」です。

真我に目覚めれば、そこには「良い」「悪い」を超越した光の世界が広がります。

すべては一つにつながり他者との争いは起こらなくなくなるのです。