佐藤康行の言葉をお伝えします。著者生き方教室より
私の研修を受講される方の目的は様々である。
中には、御利益的な目的で訪れる方もいらっしゃるが、最近は純粋な目的で受講する方が急増してきている。
要するに「本当の自分に気づきたい」「真我に出会いたい」という人が多くなってきたということである。
本当の自分、つまり「真我」に出会うのが一番の目的だから、そういう意味ではその趣旨にピタッと合う人が圧倒的に増えている。
その「真我」に目覚めたときに、世の中のありとあらゆるものが見えてくるのである。
だから、無理に世の中を見ようとしなくてもよいのである。
「真我」に目覚めたら、世の中は見えてくるのである。
しかし実際は逆さまに考えている人が多いようである。
本を読めば、世の中が見えてくるわけではない。
本の中は全体の中のほんの一部にしかすぎないのである。
このようにほとんどの人が自分以外のところにほんとうの自分があると信じて必死でさがしているのである。
人間は、「真我」に目覚めたとき、だまっていても透明な心で物事を見ることができる。
本を読んだり、テレビやラジオから流れてくる知識のほとんどは色眼鏡である。
その色眼鏡を通して、物事を見る。
例えば、あの人はこういう人だという情報を聞けば聞くほど、先入観としてその人を見るようになる。
しかし、真我に目覚めたら、人の言い分や情報に惑わされない高い感性で物事が見えてくる。
自分の眼鏡を透明にするということなのである。
情報というのは、往々にして色眼鏡になってしまうので気をつけていただきたい。