1378.宇宙と一体化する方法

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。著者生き方教室より
宇宙意識と一体化するために古来、いろんな方法が採用されてきた。

瞑想をはじめとして、滝行や火渡り行。その他、宗教的な行事なども行われてきた。

瞑想その他の行は、宇宙意識を体験するための方法として否定するつもりはないが、そのような行為をしなければ宇宙と一体化できないということ自体おかしな話なのだ。

なぜならば、人間の魂と宇宙はすでに一体であるからなのだ。

それは、遊んでいても笑っていても、寝ていても何をやっていても宇宙と一体なのである。

これは事実なのだ。

瞑想しなければ宇宙と一体になれないというのは、所詮変な話なのだ。

どんなことをしていても最初から既に宇宙と一体なのだ。

その事実に目覚めるのが大切なのである。

ただし、人間は煩悩があって、余計なことをいろいろと考えたり、したりするから、瞑想で想念をはらい本来の心になることも必要なのである。

起きているときも寝ているときも宇宙と一体になれる人はそういないから、現実問題としては瞑想の時間を取ることもよい。

しかし、この現代社会、忙しい実生活の中で、何時間も静かな環境を確保しなくては出来ないのでは広まらないし、そういう意味では実生活に生かせる瞑想が必要である。

また、人間には本来は、必ずそれが必要なわけではないと認識したうえで行うべきだと思う。

古今東西、いろんな宗教行事が行われてきた。

これらの全部が必要でないとか、迷信じみたものである、ということを言っているのではない。

あちらを向いていた人間をこちらに振り向かせる、あるいは「本当の自分」に振り向かせるためにはそういった宗教行事は必要な場合もある。

座禅、瞑想、いろんな宗教行事の時間を設けるのは、煩悩にとらわれていた者を煩悩から解き放つ手段として必要なのである。

特に心の部分には必要である。

私は、一番深い部分を問題にしている。

魂の深い部分、宇宙に主眼を置くと、瞑想や座禅をしなくても本当は最初から人間は宇宙と一体であることを自覚することができるのだ。

人間以外のほかの生物は特別な修行をしなくても、すでに宇宙と一体になっているのだ。

宗教でよく使われている言葉に「不動心」というのがある。

しかし、本当は不動心というのはありえないと思う。

心というのは、どんな悟った人でも誰であろうと、動くものなのだ。動かない心自体、心ではない。

だから、もしも不動心が何であるかと問われたら、魂であり「本当の自分」といえるのだ。

「本当の自分」は最初から完全であり、動かされないのである。

そこに目覚める。魂に目覚める。宇宙、法則、本当の自分に目覚める。

これこそが本当の意味で宇宙と一体になったことであり、それに目覚めるための方法は、あくまでも手段でしかありえない、ということを知った上で、うまく生かすことが大切なのである。