1348.不正直者がバカを見る時代

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。
正直者がバカを見るという言葉がありますが、バブルのときはまさにその言葉どおりだったような気がします。

片や、お客さんに喜んでもらえるように、まじめにコツコツと商売をして、十年かかって利益を得たのに、片や、不動産を売買して一晩にしてその何倍もの利益を得る。

そんないわば人間性を踏みにじるような時代がバブルだったように思います。

当時、私が参加していた勉強会で、不動産業界で有名なある社長が講演をしたことがありました。

たまたま休憩時間に、私はその社長とトイレのなかで一緒だったのですが、ふとした動作というか、雰囲気を見たときに、(なぜこの人がみんなから崇められるのだろうか、不思議だな)と疑問に思ったことがありました。

別に何か悪いことをしているわけでもなく、外見もいたって紳士的で、傲慢というわけでもないのですが、波動というか、直観で「浅い」と感じたのでした。

自慢ではありませんが、私の直観というのはほとんど当たるのです。

結局、バブルがはじけて、その社長は当時あった何百億円という資産をすべて失い、業界から消えていったのでした。

バブルというのは、自分を高めようとしないで、また、人を喜ばせようとしないで、金だけを追いかける、そんな世界だったのです。

これからの本物の時代というのは、自分を高め、人に喜んでいただいて、その結果として代価を得る、というビジネスのしかたをする時代です。

一夜にしてパッと大金は入らないかもしれないけれども、この方が厳しい時代になってくると強いのです。

不況知らずなのです。

これが、いつの時代も変わらない不変の真理なのです。

本物の仕事をする人と、そうでない人がこういう時代になると明確になってきます。

コーチが見ているときだけトレーニングをやって、見ていないときにはさぼってしまう体操の選手と、コーチが見ていようがいまいが関係なくトレーニングに励む選手では、筋肉のつき方が違ってきます。

誰も見ていなくても筋肉はつくのです。

何よりも先に、自分自身の意識次元をアップさせることです。

仕事やお金やその他の必要なものは後から必ずついてくるのです。

本当の大物とはそういう人のことをいうのです。