佐藤康行の言葉をお伝えします。
これからは、頭で考えるよりも心で感じとることを重要視していく必要があります。
山に登らなくても、頂上からの景色はどんなだろうと考えることはできます。
しかし、それはあくまでその人の考えであって、感じとったのではないのです。
実際は全然違う場合がほとんどです。
実際に山に登って、頂上に立ったときに初めて、いままで感じたこともなかった気持ちが出てくるものです。
あそこに鳥が飛んでいる、あんなところに大きな木がある、草原に馬がいる、谷がある、丘がある……そのときに初めて出る心があるのです。
そのとき感じたことを詩にできるかもしれない、曲ができるかもしれない、絵を描けるかもしれない、すさんでいた心をやすらかにできるかもしれない。
いままで想像もしていなかったことを、新しく生み出せる力がそこから出てくるのです。
景色を考えるのと、感じとるのとではまったく違うのです。
現代の教育も、感じとる力を軽視しています。
ただ一つの答にたどり着かせようとして考える力をつけることに偏重しています。
もちろんそれはそれで間違いではないのですが、それ以前に一人ひとりがどのように感じるかを大切にすべきなのです。
感じ方というのは、百人いれば、百人とも違うのです。
本当は、感じたことがそれぞれの答なのです。
答があってそこに全員たどり着かせようとするいままでの教育はもう変わっていかなければいけません。
一番大切なのは、何より先に感じとるということです。
これからの人類にとってとても大事なことなのです。
頭を使う、考えるというのはその後でいいのです。
お客様が話している内容を考えるのではなく、何をいいたいのかを感じとることです。
会社で営業戦略を立てるときにも、市場調査やデータの収集はするけれども、そういった数字をもとに、感じとることが大切なのです。
なぜこういうデータが出るのかを感じとるのです。
ですから最後は直観です。
結果として、その数字とまるで反対の手を打って事業を成功させている経営者もいるのです。



