1192.問題の患部に向かっていく

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。「取り越し苦労をするのは、

今を一生懸命生きていないからだ」

についてです。

私も若い頃、

ものすごく

取り越し苦労をする人間でした。

でも、ある時、

公園で鳩が餌を食べているのを

じっと眺めているうちに、

ふと思ったんです。

(鳩は、

『昨日アレを食っておけば良かった…』

なんて後悔してないはずだし、

『明日

食うにはどうしたらいいだろう?』

とも悩んでいないはずだ。

今目の前にあることに

一生懸命生きているんだ…)

取り越し苦労、

持ち越し苦労をしている人は、

今を一生懸命生きていない人です。

今目の前のことを

一生懸命やっていたら、

取り越し苦労も持ち越し苦労も

しないはずなんです。

物事を真剣にやっていない

証拠だと思ったらいいんです。

今目の前には何も問題はないんです。

ちゃんと生きてるんです。

ちゃんと物事も考えられるんです。

と言うことは、

取り越し苦労というのは、

全部妄想を描いているだけなんです。

今この一瞬一瞬を

一生懸命に生きることです。

例えば、

仕事は一生懸命やっているけど、

仕事が終わって会社を出たら

また心配ごとが浮かんでしまうと

いうのは、

解決しなければいけない問題に

正面から取り組んでいないからです。

違うことを一生懸命やって、

自分の心を

ごまかしている内はダメなんです。

心配事や悩みを抱えているのに、

例えば

世界情勢の話を一生懸命したって

その時は

確かに気は紛れるかもしれませんが、

抱えている心配事はなくなりません。

お酒を飲んでワーワー騒いでも、

その間だけは取り越し苦労を

しなくて済むかもしれないけど、

一晩寝て目が覚めたら、

また心配をしてしまいます。

スポーツで汗をかいても、

スカッとするのはその時だけで、

また我に返ったら思い出します。

それでは、

何にも問題は解決していません。

本当に解決しなければいけないことに

真正面から集中することです。

その問題の患部に

向っていかなければダメです。

そのことを一心にやれば

心配ごとは消えてなくなる

はずなんです。

その悩んでいることについて、

真剣に友人と話し合ったりすれば、

それだけでだいぶ楽になるはずです。

なぜなら、

抱えている問題の患部に

ズバリ触れているからです。

また、

取り越し苦労をなくすもう一つの方法は

最悪の状態を

一度受け入れてみることです。

(どんなことがあったとしても、

最悪は新宿の公園にダンボールを

敷いて寝ることだな。

それでもゴミ箱を漁れば

食べ物はあるだろうな…)と。

(長い人生の中で

一回くらいそんなふうになったって

いいじゃないか。

そうなったら

それも楽しそうじゃないか。

むしろ、

ホームレスの人間が成功したら、

その方が本にでもなって

面白いじゃないか…)

そんなふうに

一度想像して受け入れてみれば、

もう恐怖はなくなってくるのです。

私も

ものすごい心配症でしたが、

「まあ、死ぬことはないだろう。

…まあ最悪死んだって、

いつか死ぬんだからいいだろう」

と言うのを口癖にするようにしたら、

いつのまにか

心配症は治ってしまいました。

最悪を一回受け入れてしまうと、

それだけでだいぶ楽になるのです。

受け入れたら、

今度はそれを全面には出さず、

倉庫の奥にしまっておくんです。

普段は思い出さなくてもいいんです。

人間と言うのは

わからないから不安になるんです。

極端な話、

一日でいいから本当に新宿で

ホームレスを実際に体験してみたら、

本当に楽になるかもしれません。

最悪の状態がわかるからです。

それをやれば、

きっともう恐怖はどこかに

飛んで行ってしまうでしょう。

もし、

悩みがたくさんある場合は、

悩みを

ノートに箇条書きにしてみましょう。

まずは、

左半分に悩みを羅列していきます。

それが終わったら、

今度は右半分に

その解決策を一個一個書き込んで

いくのです。

それだけで

相当悩みは消えていきます。

本当かなあ?と思ったら、

是非騙されたと思って

やってみてください。

やってもみないうちに、

(そんなことで解決するはずがない)と

思わないでください。

やってみたら、

びっくりするくらい

効果があるはずです。

それと、

良い解決策がなかなか浮かばない時でも

すぐに人に相談しない方がいいです。

まずは

最大限自分で考えてみることです。

一生懸命

自分の知恵を絞ってみるんです。

それでもどうしても浮かばなければ、

人に相談してみるんです。

「こういう悩みを抱えていて、

自分なりに考えてこうしたらいいのかな

と思っているんですけど、

もっといい考えはないでしょうか?」

って聞くんです。

そして、

良いアドバイスをもらったら、

その時

初めて本当に感動することができます。

そして、

もちろん勉強にもなります。

ところが、

最初から人に聞いてしまうと、

折角素晴らしいアドバイスをもらっても

「ああ、そう…」ってただ聞くだけに

なってしまって、

そこには感動がありません。

自分で絞り出すだけ出して、

「もうこれ以上良い知恵が浮かばない」

と行き詰まった時に聞いてみるんです。

そうすると、

相談された方も答え甲斐があるし、

感動してもらえれば

さらに嬉しくなるでしょう。

聞き方によって

答える側の答えも違ってくるんです。