1380.天命を知って生きる

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。著者生き方教室より
私たちが「本当の自分」に目覚めたら、丁度、操り人形のように天から動かされているような状態になる。

例えば、花が咲くのに努力や根性で咲くのではない。自然に動かされて咲く。

それと同じように、宇宙によって動かされる状態になるのである。

この状態は、「本当の自分」に目覚めていないときに、考えてわかる世界ではない。

「本当の自分」に目覚めたときに、自然と起こる現象である。

俗に「天命を知る」という言葉があるが、「本当の自分」に目覚める、というのは、天命のとおりに生きている、ということになるのである。

「宿命」と「運命」という言葉がある。

両方とも心なのだが、深い次元では異なる。

「宿命」は、宿っている命。

例えば、男として生まれたのは宿命。

人間として生まれてきたのも宿命だ。

また、親を替えることもできない。

日本人として生まれたのも宿命。

変えることができないもの。

既に宿っているもの。

それは種といってもいいのだ。

それを「宿命」という。

「運命」というのは、運ぶ命である。

因縁と置き換えてもいい。

因が宿命だとしたら、縁が運命といってもいい。

どういう人と出会って、どういう影響を受けて、どう心を変えて、自分の命を運んでいくかということである。

命を運ぶ。

そうすれば、花の咲き方が変わるのだ。

宿命は既にあるものだから、それを変えることはできない。

それを認めて、最大に生かすということなのである。