1195.資産があることが心を安らがせるわけではない

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。

資産があることで、
一時的に安らぐこともあるし、

また資産があるために却って、
安らがないこともあります。

資産があると、
逆に手放す怖さが出てきます。

土地を持っていれば
絶対大丈夫だと思っていたのが、

土地が
どんどん値下がりしていったら、

逆に
安らがなくなります。

遺産相続で争って、
安らがない人もたくさんいます。

もしかしたら、

大きな資産を持つことによって、

安らいでいない人の方が
多いかもしれません。

ですから、

資産を持つことで
安らぎを得るという考えは、

古臭い考えなのです。

もちろん
ないよりはあった方がいいでしょう。

しかし、

それが
心を癒してくれることと
結び付けない方がいいのです。

安らぐというのは
心の問題です。

何もなくても
安らいでいる人はいるのです。

逆に、

たくさんあって、

失うんじゃないかと
安らがない人もいます。

自分の所有物に対して
執着心が出てくるからです。

本当の安らぎというのは、
執着心がなくなることです。

何もないと、

取られるものがないから、
不安もないのです。

西郷隆盛が、
坂本竜馬のことをこう評したと
言われています。

「金も要らない、
地位も要らない、
出世も要らない、
命も要らない奴は手がつけられない」

まさに
そういうことなのです。

何にも執着していない人は、
怖いもの知らずなのです。

あれも欲しい、
これも欲しい、
と言っている人は、

それが手に入らないと、

苛立ったり、
人を恨んだり、
憎んだり、
恐れたりということが
あり得るのです。

お金というのは、
あくまでも道具に過ぎないのです。

そのことを
早く知ることです。

心の問題とは、
一切関係ないのです。

資産そのものには、
心を安らがせる力はありません。