佐藤康行の質疑応答をお伝えします。
Q:
息子のことでどうしたら良いか分からないのですが。主人のことをよく思ってない息子なんです。私と主人が仲良くなっても、「なんで仲良くしてるの?」というふうに捉えてしまって。
A:
話の途中で言っちゃっていい?
前にご主人とあまりよくなかった時期があったでしょう?
それを息子は、お母さんの味方になって、お父さんを悪く思ってるんですよ。
なのに、お母さんは先に仲良くしちゃったから裏切り者なんですよ。
彼から見たら。「僕はお母さんの見方になったのに、お母さんは勝手に向こう側に回っちゃった」。
Q:そうです。
A:そうでしょう?
Q:はい。すごいです。
A:
そういうことなの。
だから裏切り者なのよ、彼から見ると、お母さんは。
「勝手に裏切らないでくれ。俺はお母さんの味方になったのに」。そこのところをちゃんと知らないと、そうなっちゃうわけです。
だから、経過をちゃんと話して。いきなりコロッと変わらない。
「私はお父さんのことをこう思ってたけど。でも、お父さんのこんないいところが見えだしたの。だから、お父さんのことをずいぶん理解できるようになったわ」というふうにして、内容をちゃんと言ってあげるの、途中経過を。
そうすると、いきなり裏切ったんじゃなくなるから。
Q:はい。
A:
だから、そういうふうに言ってあげるんですよ。
Q:
気にしてはちゃんと伝えるんですけれども、なかなか。
A:
でもね、今私が言ったことをきちっと意識してやると、そういうふうになる。
言わなきゃ駄目になっちゃうわけ。
言わずにいられなくなるわけです。
そうしなきゃ、お母さんは裏切り者になっちゃうから。
Q:
はい。「こういうふうに思った」ということを。
A:
そうそう。「お父さんがこんないい人だってことが分からなかったんだ」っていうふうに言うの。
Q:
言ったことあるんですけれども。
A:
言ったって、彼には聞こえてなかった。
いきなりポツッと1回ぐらい言ったって駄目ですよ。
何回か言わなきゃ。
人間はいきなり、そんな簡単に変われないから。度々言うの。
で、自分がそうなって、でも息子にとって嫌なお父さんになってるかもしれないから、自分だけじゃないんですよ。
「お父さんがあなたのことを心配してるわ」とかね。
彼にとって、まずお母さんの味方になっただけだから。
お父さんが嫌な人になっちゃってるわけ。
そうじゃない。お父さんに代わって真我のオウム返しをしてあげるの、彼に。
これはちょっと高等になるけどね。
自分が息子に真我の鏡返しをするだけじゃなくて、ご主人に代わって、彼に真我の鏡返しをしてあげるの。
それは何かっていうと、「お父さんはああいうふうにやってるけど、あんたのことすごく愛してるし、あなたのことを心配してるのがこういう部分で見えたわよ、こういう部分で見えたわよ」と言ってあげるの。
ちょこちょこ言ってあげるの。
ご主人が子供を愛してないわけがないんだから、そこんとこを言ってあげるの。
そこをちゃんと通訳して言ってあげるの。
「あなたのこと、いつも心配してるし、あなたのこと、こんなに気にかけてるわよ」と言ってあげるの。
そうすると、お父さんもお母さんも自分の味方になっちゃうわけ。
その二つをやっただけでも相当変わります。