写真はクリームシチューです。甘くて美味くできました。
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佐藤康行(YS)メソッドをお伝えします。
2.言葉のマジック②【「他人に語る言葉」を変える】===========
もうひとつ面白いエピソードがあります。
これは、言葉のマジックによって、普通では考えられないほど状況が一変した例です。
私が宝石のセールスをしていた頃のお話です。
当時の私は、まだ高価な宝石は持たせてもらえませんでした。
先輩の売れ残りで二、三万円の安い商品を持たせてもらっていましたが、これがかえって売りづらかった。
宝石箱だけは大きいのに、中身はポツンポツンと安物ばかりしか揃っていない。
「宝石屋です!」と言ってお客さんに、いざ宝石箱を開けて見せると「何よ、これだけしかないの?」という冷めた反応しか返ってこないのです。
箱の中身を見せた瞬間に、お客様がサーッといなくなる。
そんなことが続いていました。
しかし、若い頃から私には「逆境の中から最善を考える」という習慣がありました。
ある美容院を訪問したときのことです。
はじめは断られましたが「まぁ。しょうがない。見るだけよ」と店長さんに言われ、私は店内に入っていきました。
すると、美容師さんや順番待ちのお客様達が、私が宝石箱を開けるのを楽しみに集まってきました。
「箱を開けたらがっかりするだろうな…」と、商品を見せるのを一瞬ためらいました。
それでも思い切って宝石箱をパッと開けた瞬間、思わず苦しまぎれに口からこんな言葉が出てきました。
「いや~あ、まいったまいった! 今日は売れて売れて、これだけしかないんですよ!」
私はこの自分自身の言葉にびっくりしました。
そしてこう続けました。
「でも安心してください。会社に戻れば他にもたくさんの商品ありますから」とカタログを広げて思いっきりセールスをしたのです。
そうしたら何とその場で七つも売れてしまいました。
世間では「ウソも方便」なんていいますが、私の言葉のマジックはウソをつくことではありません。
ウソというのは、事実と違うことを伝えることです。
先ほどの言葉の場合、先輩の売れ残りを持ち歩いていたわけですから売れたのは事実です。
ただ私は、その事実を、角度を変えて受け止めているだけなのです。
このように自分でも思いもよらない言葉が出てくるようにするには、まず今、自分のやっていることに、心から誇りをもって喜びをもって感謝の心があることが大切なのです。
その大前提があれば、言葉はドンドン良い方向に変化します。
そして、あなたは、あなたの中から湧き出てくる言葉によって導かれていきます。
この言葉のマジックを使うときに、ポイントになるのは、その言葉を口にすることの「目的を明確」にするということです。