1636.心の問題と現実の問題は一つ

真我日記

佐藤先生の言葉をお伝えします。著者宇宙意識で因縁を切るより
真我開発講座を受講された方の中に、19歳で髪の毛が全部抜けてしまっている女性がいました。

可愛いお嬢さんでした。

最初に講座を受けられたのは、彼女のお母さんでした。

講座を受けてすっかり幸せになったお母さんは、家に帰ると娘さんに向かって「あなた、幸せ?」と聞きました。

すると、娘さんは「フン、私なんかいいの!」と言って、部屋にこもってしまいました。

その時、お母さんは「ドキッ!」としたというのです。

「私は自分のことしか考えていなかった!」と気づいたそうです。

そして、すぐに私の所に電話をかけてきました。

「佐藤先生、ぜひ、うちの娘と会ってください!」

娘さんは、部屋にこもりっきりでしたから、私は部屋まで会いに行きました。

そして、彼女に「どうして、頭がそんなふうになっちゃったの?」と問いかけると、彼女は少しずつ心を開いて答えてくれました。

「子どもの頃から、お父さんとお母さんがケンカばっかりして、怖くて怖くて……。

それで髪が段々抜けちゃったんです」

お母さんは心のことに目覚めてきているのですが、お父さんが、まったくそういうことに興味がありませんでした。

「そんなもの、勝手にやっておけ!」と言って、まるで相手にしないのです。

ただ、お酒を飲んで、ワーッと騒いでいるのが好きな人なのです。

そこで私は、お父さんに話しかけました。

「お父さん、娘さんの頭が禿げているのは、なぜだかわかりますか?」

お父さんは「うん、何か変なシャンプーでも使ったんじゃないか」と答えるのです。

私は、(これはダメだ!よし、ケンカしてでもわからせてやろう!)と思いました。

「お父さん、何を言っているんですか!

娘さんは、お父さんとお母さんが子どもの頃からケンカして、それが怖くて怖くて禿げたって言っているんですよ!」

すると、突然、そこに彼女のお姉さんが飛び込んできて、お父さんの前に正座して、ボロボロ涙を流しながら訴え始めました。

「お父さん。私も妹と同じ気持ちだったのよ!」

さっきまでお酒を飲んでいたお父さんは、娘の話に驚いて、ピタッと酒をやめ、黙りこんでしまいました。

私も続けて言いました。

「あなたが、大黒柱なんですよ。

あなたが変わらなきゃ変わらないよ!

いいんですか。

このままでは、死ぬに死ねないじゃないですか!

娘さんがこんなに落ち込んで、どうするんですか!

あなたの娘さんなんですよ」

そして、ついにお父さんが「わかった……。オレも一回佐藤さんの講座を受けてみる」と言ったのです。

結局、お父さんと娘さんの二人が受講することになったのです。

お父さんは、少し苦労されましたが、最後には本当の自分に目覚め、ワーッと泣き出しました。

それを見た娘さん二人も、「お父さーん!」と抱きついて、三人で大泣きしていました。

それから、完全に家族は一つになったのです。

精神世界と現実とは別物だと思っている方が多いです。

しかし、決して別ではないのです。

心の問題と現実の問題は一つなのです。