1608.薬物依存症を抱える夫でもすでに完璧で問題はない

真我日記

佐藤先生の言葉をお伝えします。著者幸せな結婚の法則より
昨日からの続きです。
依存症のための自立プログラムをスタートさせてからしばらく経ったころ、志保さんは翔太さんに対して「自分の心の状態はすべて私が責任をもつ。

決してあなたのせいにはしない」と宣言したそうです。

志保さんには「自分が幸せでないのは夫のせいだ」と考えてしまう心のクセがありましたが、それは自分の幸せを夫に依存している状態に他ならないと気づいたのです。

「夫が変わらなければ、私はいつまでも幸せになれない。

そのことを正しいと信じて疑わなかった自分自身が、夫に依存していたという事実は衝撃的でした。

真我の世界からみれば人間は誰でも完全完璧ということです。

薬物依存症を抱える夫でも“すでに完璧で問題はない”という佐藤さんのメッセージが少しずつ私のなかに浸透していきました」

夫に問題はない、という気づきを得てからの志保さんは、翔太さんの素晴らしさを認め、尊敬と感謝の気持ちを素直に伝えられるようになりました。

恋人時代のときめきも戻ってきたそうです。

夫婦関係がこのように変化すると、同時に、翔太さんの薬の摂取量もどんどん減っていきました。

自立プログラムを始める前には、薬が切れると禁断症状で体中に痛みが走り、幻覚・幻聴・被害妄想などの病的症状(フラッシュバック)が出てくることがあったそうですが、真我に目覚めてからは薬が減ることで、むしろ心身がラクになっていったと言います。

そしてついには、二人の愛の結晶であるまりあちゃんを授かったのです。

翔太さんは、子どもができたことでさらに“自分は治る”という確信が高まり、薬を断つ一歩手前まで回復。

体内から薬を完全に抜くための入院治療を受け、いまでは薬ゼロの状態が続いています。
翔太さんは、こう言います。

「人間には誰でも心を回復させる機能が備わっています。

そして、心が回復することで体の症状も消えていくという奇跡のような事実を、僕は身をもって体験しました。

薬物依存症という困難があったからこそ、それを乗り越えたいま、家族が愛で一つになれたのです」

まりあちゃんの愛らしい笑顔が象徴するように、一ノ瀬さんファミリーは幸せいっぱいの毎日を送っています。