佐藤先生の言葉をお伝えします。著者幸せな結婚の法則より
IT関連企業に勤める石原麻衣さんが、営業ノウハウを学ぶためのセミナーへ参加したときのこと。
仕事の相談を受けていた私は、いつもの直観によって「あなたの急所は仕事よりも男女関係ではないですか？」とたずねました。
すると、彼女はとても驚いた表情をしてこう答えました。
「私は男女関係に悩んでいるわけじゃありません。仕事の業績を上げたいと思って相談しに来たのに、なぜそんなことを言うんですか!?」
あとから知ったのですが、当時、麻衣さんは9歳年下の恋人と14年間にわたる同棲生活を続けていました。
二人が結婚しなかった理由は、それぞれの両親が不仲であり、結婚への夢や憧れを持つことができなかったという共通点があったからです。
「けんかが絶えない両親を見て育ってきた私は、なぜ人間は生きているのか？ 本当の幸せとは何か？ といった疑問を幼いころからずっと抱えていました。
社会人になってからもその答えを求め続け、仕事のかたわら人生哲学や宗教を学び、そんななかで同じような思いを持つ彼と出会ったのです。
だから彼とは、恋人というよりも同志のような関係でした」
