佐藤康行の言葉をお伝えします。
「愛だ愛だときれいごとをいったって、世のなかそんなに甘くないよ、そんな愛なんかでは食べていけないよ」と多くの人はいいます。
これはまったくの間違いなのです。
真実は逆です。
私たちは「愛でしか食べていけない」のです。
お客さんや、社長や社員や、国や社会を愛してはじめて食べていけるのです。
食べるという行為自体、自分を愛している証拠なのです。
世のなかにあるすべては愛でできています。
愛以外のものは何一つないのです。
自分も、家族も、仕事も、会社も、日本も、世界も、地球もすべて愛でできているのです。
原子爆弾でさえ愛でできているのです。
自分の国を守るためという愛国心からできているのです。
つまり、そのとらえ方が狭いか広いかの違いだけなのです。
次元をアップするというのは、より大きくより広くとらえるということです。
全体意識になるということです。
愛の反対は何でしょう。
それは、枠組みです。
価値判断といい換えることもできます。
あの人は偉い人だろうとか、この人は幼稚な人だとか、枠にはめてしまいます。
その瞬間に、愛ではなくなってしまうのです。
恐れを感じるのも枠組みを作ってしまうからです。
例えば私たちは、いまいる事務所の、この窓からみた景色をすべてだと思ってしまいます。
これが東京かと。
しかし実際は東京八重洲の、しかもほんの一角にしか過ぎないのです。
普段の私たちはそのような見方しかしていないということなのです。
いわば五感を使ってしか見ていない。
人に対しても、五感の窓からしか見ていないのです。
これには限界があります。
ですから私たちは、五感を超越しなければいけないのです。
自分しか、会社しか、業界しか見ていないことが多いのです。
だから、リストラにあったらもう大変なことになってしまうのです。
会社単位でしか見ていないからです。
人生単位で見れば別にどうっていうことはないのです。
その狭い範囲、枠組みでしかとらえていないと、いくら考えてもその枠からしか考えられないのです。
とらえ方を広げることです。
もともと愛は無限大なのです。
無限にある海の水をあなたの持っているコップにすくって、「これが海だ」といっているだけなのです。
自分の考えた枠でしか考えられないのです。
すべての枠組みをはずしてみるのです。