1559.婚活疲労症候群とは

真我日記


佐藤先生の言葉をお伝えします。著者幸せの結婚の法則より
30代後半の伊藤綾乃さんは、子どもがほしいので早く結婚したいと強く願っている女性です。

仕事で多忙を極めるなか、インターネットの婚活サービスを利用して2年間で30人以上の男性とお見合いをしてきました。

男性受けのいいファッションやヘアメイクを工夫したり、男性心理を学んで笑顔や会話に気を遣ったりと、自分なりの努力を重ねてきたつもりでしたが、婚活をはじめて2年経ったいまでも運命のパートナーとは出会えていません。

自分が乗り気でない相手からは気に入られ、自分が気に入った男性からは断られるというパターンを繰り返しているそうです。

たしかに、インターネット上でたくさんの異性にアクセスして相手を探すことができる手軽さは、忙しい現代人にとって都合がいいかもしれません。

しかし一方で、簡単な手段だからこそのデメリットもあるのではないでしょうか。

簡単に断ることができれば、簡単に断られてしまうこともあるのです。

綾乃さんはお見合いの回数を重ねるにつれて、「どうせまた断られるだろう」という怖れともあきらめともつかない感情が生まれ、たとえ相手を気に入ったとしても、自分から先に断ってしまうようになったと話してくれました。

多くの場合、婚活で相手に断わりを入れるとき、はっきりした理由を言わないことが一般的なようです。

それは想定内としても、理由がわからずに断られると、人によっては自分の人格を否定された気分になってしまうこともあります。

しかも、繰り返し「NO」を言われる経験は実につらいものです。

綾乃さんのように早く結婚したいという焦りがある人ほど、断られることのダメージは大きく、うつ病や不安症といった心の病を発症するケースまで現れています。

いまでは「婚活疲労症候群」という専門外来を設ける病院もあるそうです。