佐藤先生の言葉をお伝えします。著者幸せな結婚の法則より
婚活というと、華やかで楽しげな印象がありますが、私のもとへ相談に来る人からは
「日々婚活をがんばっているのに、いい出会いがまったくない」
「結婚できる保障がないのに、婚活をやり続けることがすごくしんどい」
といった訴えをよく耳にします。
そのような人たちは、たいがい自分が女性として(あるいは男性として)何らかの欠陥があるからだろうと思い込んでしまっているようです。
ある方は、このような心情をもらしています。
「がんばって続けてきた婚活ですが、次第に疲れてきてしまい、自信を失くしたまま年月だけがどんどん過ぎていきます。
気づけば、おひとりさまという言葉が胸に刺さる年齢になりました。
まわりの人たちがどんどん結婚していくなかで取り残される焦りを感じながら、いまでは“どうせ私なんか一生ひとり者だ”というあきらめの境地にいます」
“いつか誰かと…”という期待をもちながらも自分一人で生きていくことを決意せざるを得ないおひとりさまがいかに多いことか。
ちなみに、2010年度の生涯未婚率(50歳の時点で一度も結婚したことがない人の率)は男性が約20%、女性が約10%。つまり、男性については5人に1人、女性については10人に1人が一生独身という調査結果です。
さらにこの傾向は進むとみられ、2030年には男性の3人に1人が生涯独身となるとの予測が出ています。
婚活ブームと言われて久しいにもかかわらず、なぜこれほどまでに結婚が難しい時代になってしまったのでしょうか。
注目すべきは、彼らが「結婚しない」のではなく、「結婚したいのにできない」ということ。
この状況が続いてさらに未婚率が上昇すれば、少子化問題も深刻化し、日本が危機的状況を迎えることは容易に想像がつくでしょう。