1543.イミテーションに惑わされない

真我日記

佐藤先生の言葉をお伝えします。著者「悩み解決明快答」より
私は今、いろんな相談を受けた時に、なるべく赤裸々なことを最初に聞いてしまいます。

例えば夫婦関係の問題だったら、「答えなくても結構ですから…」と断った上で、「夜の夫婦関係、うまくいっていますか?」と聞きます。

一応そう断っておかないといけませんから…。

でも、そうやって聞くと、「もう一年くらいありません」とか、「何年もそういうことはやっていません」とか、みんな正直に答えてくれます。

夫婦関係ならば、そういうことが一番根幹の部分なのです。

ところが、そういうことを全く置き去りにして、何かの教えを一生懸命学んで、外で立派なことをいったりしているのです。

このように、一番大事なものを隅において、そして頭だけ悟ったような感じになって人生を終わらせてしまう人が大変多いのです。

本当の悟りがダイヤモンドだとしたら、頭で気づくというのは、所詮イミテーションのようなものです。

イミテーションを、「これがダイヤモンドだ」と勘違いしている人がほとんどといってもいいのです。

できるなら、ダイヤモンドである本当の自分に気づくということを、早く徹底的にやって欲しいのです。

ここに、石ころとダイヤモンドとイミテーションがあったとしたら、一番困るのは何でしょうか。

一番困るのはイミテーションなのです。石ころはすぐに放り投げられるからいいのです。
イミテーションは精巧であればあるほど、素晴らしければ素晴らしいほどダイヤモンドにそっくりですから、紛らわしいのです。

ですから、みなさんが頭だけで理解をしたら、イミテーションを本物だと錯覚したまま終わってしまうことになるのです。

長年の間、頭で理解する癖がついていますから、これが一番厄介なところなのです。

そこのところは、何度いってもわからない人が大変多いので、私は何度も繰り返して強調するようにしているのです。