1518.考えるより真実を見よ

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。著者生命の覚醒より
私たちにとって、考える能力はもちろん大切なことなのですが、真実を観る能力は、実はそれ以上に大切なことなのです。

では、真実を観る、真実を捉えるというのはどういうことでしょうか。

少し考えてみてください。

今ここにいながら、私たちの心臓は、ある一定のリズムで動いているではありませんか。
そして、食べたものはちゃんと自動的に消化吸収していくではありませんか。

そして、今この場所にいながら、いろいろな人に囲まれて生きています。

よく目を見開いて見てください。

空気もあります。

水もあります。

食べ物もあります。

そして、私たちは全く一人ぼっちではありません。

多くの人に助けられています。支えられています。

大変多くの人に支えられて、生かされていることは間違いありません。

大いなる力によって生かされているのです。

どうぞ、あなたの現実を見渡してください。

きっと、注意深く観ると、あなたを支えてくれるあらゆる事柄は、あなたにとって、大きな気づきや喜びを与えてくれているでしょう。

あなたが心の目さえ開けば、いくらでもそのことに気づくと思います。

外資系企業に勤める浅沼雅人さん(33・仮名)は、ビジネスマンとしてとても能力のある方です。

彼は、これまで自らの力を信じ、がむしゃらに仕事をして生きてきました。

しかし、そんな彼が自らの中にある本当の自分に目覚めた時、自分は生きているのではなく生かされているのだということを、体で感じることができたのです。

今まで自分の力で物事を回していると錯覚していたことにも気づきました。

そして、まわりの人たちに対する気持ちがいかに大切かを、この時初めて知ることができたのです。

そして、今まで感謝したことがなかった親に対しても、無性に感謝の気持ちが沸いてきたのです。

その後、彼の仕事に対する姿勢や考え方が変わってきました。

「仕事をする上で、視点が増えました。

物事を別の角度から見られるようになったというのでしょうか。

例えば、営業で、自分が勝てないことも、一歩引いて客観的に見られるようになりました。

大きな目で見ていこう、相手のバックグラウンドを尊敬していこう、という気持ちが現れるようになったのです。

否定的になるのではなく、積極的に解決していこう、と思えるようになりました。

今は、どんな時でも感謝の意識を持たなきゃいけないな、と感じて生活しています」

自分が仕事をする以前に、まず自分は生かされているのだという真実を観ることが大切なのです。

考える能力よりもはるかに大切な真実を観る目を持つことができれば、彼がいうように広い角度で観ることができるようになり、様々な物事を全体的に捉えることができるようになるのです。

そうすれば、今ここにいながら、何も変化がなくても喜ぶことができるのです。