1595.恨んでいた父を完璧を唱えて人生が変わった女性

真我日記

佐藤先生の言葉をお伝えします。著者幸せな結婚の法則より
男性に対して言いようのない不信感や嫌悪感を抱いていたRさんは、それでも「運命の人と出会い、幸せに暮らしたい」という夢を強くもっていました。

私は、彼女と父親との関係に何かしら原因があることに気づき、「お父さんの存在をしっかりと心で感じながら、“完璧、完璧、完璧…”と唱えてみましょう」と提案したところ、最初は半信半疑な表情を浮かべていたRさんでしたが、「やってみます」との返事をもらいました。

そして、毎晩ベッドへ入る前にリラックスした状態で、父親の顔を思い浮かべながら「完璧、完璧、完璧…」と繰り返したそうです。

Rさんの両親は、彼女がまだ幼いころに離婚し、Rさんは母親のもとで育ちました。

母親の口からは、「私たちは捨てられた」「お父さんはダメな人」「結婚しなければよかった」といった父親への恨み事をしょっちゅう聞かされたと言います。

母親のそういった言葉が心に刷り込まれ、Rさんは無意識にも父親に対してネガティブな感情を持つようになってしまったのです。

彼女にとっての父親の印象は、完璧とは程遠いものでしたが、それでも毎日「完璧」を唱えるうちに、おぼろげだった父親の記憶が少しずつはっきりしてきました。

ある日、優しく穏やかな表情をした父親の面影に、Rさんはこうたずねました。

「なぜお父さんは、お母さんとは別の女性を好きになったの?
私たちのことは嫌いになってしまったの?」

すると、Rさんの心の中で父親はこう答えました。

「お父さんは兄弟が多く、両親に甘えたくても甘えられない子ども時代を過ごしたんだ。
とてもさみしがり屋で、つい他の女性に心が動いてしまった。

その後、お母さんとはけんかが絶えず別れてしまったけれど、お前たちのことはいつまでも大切に思っているよ。これだけは信じてほしい」

父親のその言葉によって、Rさんは30年間ずっと抱き続けてきた父親への恨みが、うそのように晴れていったそうです。

そして、これまでずっと勝手に恨んできたことを心から詫びました。

するとその瞬間、父親への思いがあふれ出して涙が止まらなくなったのです。

異性に対する不信感や嫌悪感は、過去の記憶や経験によって自分がつくり出しています。
Rさんの場合、父親が原因だった男性へのトラウマを解消したことで、結婚へ向けて運命が大きく動き出すことでしょう。

人生はオセロゲームのように石が黒から白へパタパタっと変わることがあります。

過去を「完璧」と信じれば、現在も未来も同時に変化してすべてが輝き出す。

これが宇宙のつくりだした「原因と結果の法則」なのです。