1468.日常生活こそ本番だ

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。著者成功と幸福を呼ぶ言葉より
現在、各種の研修がいろいろな名目で、いろいろなスタイルで行なわれています。

それぞれに特徴があり、工夫もされていて、それなりの成果を上げています。

しかし、多くの研修や、またその研修に参加している多くの人が錯覚をしてしまうことがあるのです。

それは、日常生活こそ本番の研修なのだ、ということです。

そこそこの金額を支払って研修に行き、その場では感動したり、興奮したりしていながら、現実の社会に戻ってきて数日すると、研修前の状態に戻ってしまい、研修に参加したという経験だけに満足感を感じている人が多いようです。

日常生活のための研修であることを忘れてしまうのです。

本当は、現実のこの社会こそが本番なのです。

この本番である社会の中で、自分の中にある本当に素晴らしいものを引き出し、緊張感を持って、いかに自分の最大の力を発揮していくのか、ということを考え、全力投球していかなければならないのです。

全力投球しなければ、分からないことが山ほどありますし、感じ取れないことがたくさんあるのです。

全力投球することによって、自分の今までの皮が一枚むけるのです。

そこで新しい自分を発見して、新しい自分の中から感じ取る力が出てくるのです。

ですから、ありとあらゆる力を出していって、自分をもっと広げていけば、そこからキャパシティが広がりますから、物事を幅広く考えられるようになれますし、人のことも考えられるようになります。

現実の私たちの世界、これこそが本番の研修だということを自覚するべきです。

日常生活こそが研修の全てであり、本番なのです。

どこかで行なう研修ではなくて、こちらの本番を大切にしなければならないのです。

逆に考えれば、一般的な研修には、休みに行くくらいのつもりでよいのです。

現実こそが本番なのですから。

何かの研修で精魂尽き果たして、現実に戻ってから、錯覚をして、研修の中で学んだことが本物だと思いこんでしまうのです。

日常生活の中に感動することがたくさんあるのです。

よく、目を開いて耳をすましてください。

私はいろいろな体験をしてきましたが、セールスをしていた時に、なぜトップセールスマンになれたか、後から分かったのです。

それは、他人から何も教わらなかったからです。

他人から教えてもらって、そのまま行動したら売れなかったでしょう。

他人から教えてもらったものは、本物ではなく、あくまでも参考であり、見本なのです。

本番はお客様が教えてくれるのです。

実際の本番の中で、自分が試行錯誤しながら生み出したものこそ本物なのです。

習ったために、勝手に頭の中で考え、先入観を植え付け、かえってだめになるという危険性があるのです。

実践の中で学んでいくことこそが本物なのです。