佐藤康行の言葉をお伝えします。著者成功と幸福を呼ぶ言葉より
人間は、自分のことになると、真剣になりますし、力が出ます。
しかし、本当は、周りの人々の為に仕事をすると、もっとすごい力が出るのです。
人間は、人の為に行動すれば力が出るような構造になっているのです。
例えば、原始時代において、仕事とは狩りや猟に出て食糧を確保することでしたが、自分一人分の食料を得る為に仕事に行けば、一人分の食料を得る力しか出ません。
しかし、家族を養う必要性がでてきたり、周りの人々の食料を確保しなければならなくなると、それだけの力が必要になってきます。
それだけの知恵も必要になってきます。
多くの人を養わなくてはいけなくなると、単純に腕力だけではなく、知恵が必要になってきます。
知恵を使えば、当然、頭脳も賢くなっていきます。
このように、人間は、必要な分量だけできるようになっているのです。
自分一人が食べる分量を確保していくには、それほど力は必要ありませんが、家族や周りの人々の食料を得る必要性が出てくると、それに応じた力や知恵が出てくるのです。
人間の身体を考えても、筋肉は鍛えた分だけ盛り上がるのです。
重いものを持ち上げる必要を与えることによって、筋肉は鍛えられるのです。
盛り上がって、ものを持ち上げるのに必要な筋肉になっていくのです。
また、同じように知恵も必要に応じて出てきます。
しかし、人間の筋肉にはある程度の限界があるのに比べて、知恵というものには限界はありません。
人間の知恵は無限なのです。
必要に応じて、工夫できるように、知恵が働くのです。
この知恵も、力と同じように、自分一人の為に使おうとしても、わずかにしか出てこないのです。
しかし、この知恵を家族や、周りの人々や、会社や国家の為、という具合に大きな単位で使えれば、はかりしれないアイデアや工夫が生まれてくるのです。
ここで重要なことは、周りの人々の為に行動する根本には、愛があるということです。
人の為に、何かをするということには、愛が必要なのです。
その愛の気持ちが、力になり、知恵に結びついていくということなのです。
自分を愛する自己愛だけですと、自分が生きていくのに必要な力や知恵だけがあればよいのですが、それはほんのわずかなものです。
人の為に何かをやるという愛が、より力強くなれる、無限の知恵を引き出す原動力になるのです。
周りの人々を愛する気持ちで行動すれば、当然それだけの知恵を必要とするのです。
家族や同僚や社員、広くは国家の人々や、全世界の人々の為に、何かをしようと思えば、それに必要な力や知恵が出てくるのです。