1412.縁を生かす生き方

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。著者生き方教室より
私たちの人生や仕事は、人との縁によって全く違うものになってしまう。

しかし、それは出会う相手から一方的に変えられてしまうものではない。

人は、人と出会うことによって、新しい考え方や情報を自分の中に取り入れ、また、そのことによって自分自身の心の中が化学反応し、変わっていくのである。

そして、そのことは自分でも全く気づかなかった、本当の自分を引き出すきっかけにもなるのである。

しかし、人間の魂は無限なのだから、出会う人によってよい面が引き出される場合と、逆に悪い面が引き出される場合とがある。

そのときに重要なことは、どういう人や物や事と出会うかということ。

これが自分自身の人生を開いていくために一番重要なのである。

私の言っている出会いとは、人のことだけを指しているわけではない。

直接的な人以外にも、意識の高い人が書いた本やテープなどは、同じように重要な出会いの一つとしてとらえられる。

人との縁を生かすためには、まず己を知ることである。

自分自身を確立し、自分を知ることによって当然、どういう人に出会ったら自分が生きてくるのかが、明確になってくるはずである。

人には、自分より意識の高い人と付き合い、自分の意識を上げていく人と、自分より意識の低い人を引き上げる役目の人と、それぞれ役割がある。

その役割を知るには、自分がすでに天から与えられている個性を、自覚するということが大切なことである。

ソクラテスが「汝自身を知れ」と強調しているのは、まさにそういう意味である。

それがわかれば、タイムリーに自分に必要な出会いを知ることができ、いろいろな障害物が極端に少なくなるはずである。

人は、自分で自分を変えることはできないのである。

どんな人でも、オギャーと生まれたときから親や兄弟、友達、先生、社長、先輩、同僚、自分を取り巻くすべての人々の影響を受けて、成長しているのである。

人生とは、まさに人との縁によって成り立っているということを自覚して、喜びいっぱいの楽しい人生を送るために、素晴らしい出会いを、どんどん増やしていただきたい。