1400.絶望の淵からでも這い上がれる生き方

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。著者生き方教室より
よく第一線で働くビジネスマンや経営者などで、悩みすぎあるいは働きすぎで血の小便が出る、という話を聞いたことがある。

全身全霊で仕事に打ち込んでいても、夜も寝付けないほど悩むケースもあるらしい。

物事の「解決」を考えてみると、仕事の単位の解決と自分の人生、命の単位の解決があると思う。

人生の単位の解決ということで物事を考えると、ものすごく楽になる。

例えば、昨日まで億万長者だったのが、翌日には乞食になったとする。

人生全体から考えたら、金持ちから貧乏まで経験できることは貴重な体験である。

しかし、ビジネスがすべてだと思っていれば、悲嘆にくれてしまう。

そういう危機感もいいのだが、危機感ばかりだとそれが癖になってしまう。
今度はその危機感が実現してしまう可能性もある。

私たちの人生は、どう考えても仕事の中にあるとは思えない。

むしろ仕事は人生の中の一部なのである。

だから、仕事だけで見る前に、人生単位でものを見るようにすれば、ずっと楽になる。

人生は一回しかないし、死ぬときはお金も地位も全部置いていかなければならない。

だから、もし悩みそうになったら、考える観点をもっと広くしてあげればよいのである。
その上で現実の最悪をいったん受け入れるのである。

この状態が最悪である、最悪でもいいと開き直るのだ。

そうすれば、後はよくなるだけである。

最悪を経験すれば、それ以降最悪はもうないはずだから、後は良くなるだけである。

恐怖感もなくなる。

恐怖はあくまで妄想である。

真実を知れば、妄想は消えざるをえないのだから、勇気を出して現実を見つめ、常にほんとうの意味の解決策を見つけだせる心の癖を身に付けていただきたいと思う。