1354.夫婦の絆こそすべての基本になる

真我日記


佐藤康行の言葉をお伝えします。
先日、「真我開発講座」に参加されたA・Kさんという三十代の女性が、こんなご自身の体験談を送ってきてくれました。

大変感動的な内容でしたので、ご紹介します。

以下その内容をそのまま掲載します。

*   *   *

「宇宙無限力コース」を終えて家に帰って、私の心はいままで経験したこともないようなおだやかな気持ちに自分で驚きました。

家のなかがちらかっていてもイライラしません。

不思議でした。

そして今夜必ずやろうと思った事が自然に素直に出来たのです。

主人に向かって「こんな私と結婚して頂いてありがとうございました」「何を今頃いっているんだ」「私を見捨てないでくれてありがとう」「それはお互い様」と……。

もうすぐ結婚十四年目を迎えようとする私が、いままでだったら口が曲がってもいえない私が、素直に自分の心を主人に伝える事が出来ました。

セミナーを受ける前とはまったく違う、新しい私、本当の私、愛そのものの私を生きていけると実感しました。

翌日、主人を送りだし、気がつくといままで草ぼうぼうだった家の庭がきれいに刈り取られているではありませんか。

私がセミナーを受けているとき、私の心の雑草を主人が刈り取りきれいにしてくれていたんだ。

すごい、と思いました。

いままで何ヶ月も草ぼうぼうで私の心のなかでは主人に向かって「休みの日に家のなかでゴロゴロしている暇があったら草でも刈ってよ」とぶつぶついっていました。

もしかしたら主人も「お前家にいるんだから草くらい刈っとけよ」と思っていたかもしれません。

それがセミナー中にきれいになっていました。

なんてすごい事でしょう。

その夜小六の男の子と小四の女の子の兄妹ゲンカが始まりました。

いままでも兄妹ゲンカはよくあることなのですが、兄が妹にいった言葉でとても傷ついたらしく、妹は「もうお兄ちゃんとはやっていけない。お兄ちゃんの顔なんか見たくない。お兄ちゃんといっしょには暮らしていけないから、おばあちゃんの家の子供になるからおばあちゃん家に送って行って」と、家を出るといったケンカは初めてでした。

セミナーを受けて悪くなるはずがないと思っていましたので、私は二人の間に入って二人の気持ちを交互に聴き続けました。

そしたら妹の方が「私もいままでお兄ちゃんのイヤがる事をいってしまった事がある。もうそういうことはいわないから、お兄ちゃんも私のイヤがることをいわないで。ごめんねお兄ちゃん」と、自分で心の整理をして自分なりの答えを出しました。

妹の方はそれですっきりして主人と買い物に出かけ、私は兄の方と二人切りになりました。

兄はすっきりしないようで「もう何もYちゃん(妹)にはいわない。何もいわなければいいんでしょ」ともやもやしているようでした。

私は兄 とゆっくり話すいいチャンスだなと思い、私の気持ちを兄 に話し出しました。

「Sくん、Sくんは妹をいじめるような子供じゃないよね。本当はとっても優しくて素晴らしい子なんだよね。お母さんはわかっているよ。お母さんはSくんに妹に優しくしなさい、人にやさしくしなさいっていっているのに、お母さんがSくんに優しくしてなかったね、ごめんね。Sくんにだけ優しくしなさいっていっても、お母さんが優しくしていな いんだもの出来るはずがなかったよね。本当にごめんね。」 (Sはただ涙を流してうなずくだけでした……私はこんなことを話そうとか意識はなく言葉がどんどんあふれてくるのです)

「Sくん、Sくんがもっと辛くて悲しかったのは、お母さんがお父さんに優しくなかったからだね。お母さん、お父さんにいじわるだったよね。ごめんね。Sくんが世界中で一番大好きで大切なお父さんに辛く当たってSくん悲しかったね。イヤだったね。本当にごめんね。お母さんがこんなだものSくんに優しい子になりなさいなんていってもなれるはずがなかったね。よくいままで辛いのがまんしてくれたね。ありがとうSくん。お母さんはSくんのお陰で大切な事に気づいたよ。今日からはお父さんの事、世界中で一番大切にする。世界中で一番優しくする。Sくんごめんね、ごめんね。」はお父さんの話しになるとシャクリあげて泣き出しました。

本当にいままで辛くて悲しかったんだなあと私は心からあやまりました。

「お母さんもういいよもういいよ……」Sは私を許してくれました。

佐藤先生のいわれたように、セミナーを受けた後何かあったとき、それは必ずいい方向へ向かうためのもの。

まさしくそうでした。

以前の私だったら兄妹ゲンカといううわべだけを見て「どうして兄妹仲良く出来ないの」と子供たちだけを裁いて終わっていたでしょう。

夫婦の不仲が兄妹ゲンカになって形として表れていたのです。

妹が兄に向かっていった言葉は、そっくりそのまま、以前私が心のなかで主人に向かっていっていた言葉だったのです。

何と親子の結びつきとは深く強いものでしょう。

そして兄のイライラする態度は「お母さんわかって! お母さんそうじゃないよ! ボクはイヤだよ!」と私に向かっての信号だったのですね。

子供たちの親に対するはかりしれない愛情がとてもあたたかく、私は感謝でいっぱいです。

その日を境に兄の は本当に優しくなりました。

妹がケンカを売ってもかわせるゆとりが出てきました。

(もちろん兄妹ゲンカはありますが、それは二人のコミュニケーションのようなものです)主人も「 は最近、優しくなったなア」といっていました。

そしてセミナーを受けて一週間目、(私は主人にセミナーの内容はいっさい知らせないで行き、帰ってからも報告していませんでした。)主人が「お前セミナーに行ってから変わったな」というではありませんか。

「えっどこが変わった」 「どこってうまく説明出来ない」 「そんな事いわないでどこがどんなふうに……」 「怖くなくなった。

セミナー行く前は怖かったけど行ってきてから怖くなくなった」  ガーン……私ってそんなに怖かったの……優しくなったとかいってくれればいいのにと思いつつも主人の方から変わったと認めてもらえたことがとってもうれしく思いました。

(以下省略)

*   *   *

男と女はもともと一つ、夫婦はもともと一つなのです。

二つがそろって一つなのです。

バランスが崩れると半分で生活をしなければならなくなります。

一つになってはじめてスキがなくなるのです。

お互いの不足部分を補い合えるのです。

夫婦が一つになるというより、もともと一つだということを自覚することなのです。

家族の問題はここをはっきり自覚することで劇的に変化してくるのです。