佐藤康行の言葉をお伝えします。
もしも逆境に陥っても、私たちは親友がいるだけで、ときにはそれをはねかえすことができるのです。
先日、たまたまあるテレビ番組を見ていたら、こんなシーンを目にしました。
アフリカの草原で、一頭の水牛が三頭ものライオンに襲われて、やがて首にも噛みつかれバタッと倒れてしまいました。
そして、いままさに食べられようとする瞬間、水牛の群れから別の一頭の水牛がノッシノッシとライオンの前に近づいてきたのです。
そして驚くことに、次の瞬間、倒れていた水牛がバッと立ち上がり、三頭のライオンを振り払い群れのなかに逃げ帰ることができたのです。
普通ならまず助からない状態なのに、その一頭が目の前に現れたことにより、奇跡を起すことができたのです。
われわれでも、スポーツをやっていて、応援団がいるだけで奮い立てるということがあるのです。
一人じゃないんだ、見守ってくれる人がいるんだ、と思えるだけですごい底力が出るものです。
しかし、逆にそういう人がいなくて、自分一人だけと思ってしまったら、内にこもって一人で妄想をしてしまう可能性があります。
一人で悶々としてしまうと、あまりいい結果は出ません。
実際にはお金を援助してくれたり、何をしてくれるということはなくても、「いざとなったらオレに相談してくれ」のひと言だけで勇気百倍に元気づけられる、ということがあるのです。
親友がいるというだけで、何倍ものパワーが出てくる可能性があります。
もちろん、持つ親友の質も大切です。
足を引っ張るような親友では持っていても、いざというときにはあまり力にならないかもしれません。
やはり、どんな親友を持つかによっても大きく違ってくるでしょう。
質の高い親友を持つためには、何といっても自分自身を磨くことでしょう。
自分が変われば周りの人たちの質もおのずと変わってくるのです。