佐藤康行の言葉をお伝えします。
あなたが自分にとって全然合わないものをやっても、あなたの個性や特長は活かされてこないでしょう。
すべてのものには相性というのがあるのです。
類は類を呼ぶといいます。
特に人と人の間には相性の善し悪しが大きく影響してきます。
あなたが会社選びをするときも、やはりこの相性というものを考えなければなりません。
あなたと会社との相性です。
もし、あなたが今後、転職をしようと考えることがあるならば、何より一番優先して考えなければいけないことは、あなたと会社との相性です。
そして、もっと具体的にいえば、あなたと経営者との相性です。
会社の規模が特別に大きければ、その割合は少しは減りますが、基本的には会社の八十%は経営者で決まるといえます。
ですから、まず経営者をよく観て、そしてあなたとの相性が本当にいいかどうかを観るのです。
そうしたらまず間違えることはありません。
ところがそこまでわかっても判断を狂わせるものがあります。
選択を誤らせてしまうものがあります。
それは欲です。欲があるから、損得勘定で考えてしまうということです。
これが本質を観えなくしてしまいます。
こちらの方が給料がいいとか、社会的に名のとおった会社だから世間体がいいとか、早く出世できそうだとか、そういった目先の損得で考えてしまう傾向があります。
これが働くと純粋に会社や経営者との相性を観るということができなくなる可能性が大きいのです。
そして、こちらが損得で考え出すと、必ず相手側も損得で観るようになります。
彼はうちでは即戦力ではないし、育てるのに何年もかかったらその分、うちも損だから、他の人材にしようか、となってしまいます。
もし、短期的には双方にメリットがあったとしても、今度はそれがなくなると、縁も消えてしまいます。
今年は給料分ほどの働きをしなかったからもう必要ないなと。
ですから、本当にいい会社選び、転職をしたければ、まず損得勘定をはずすことです。
それと、好き嫌いも一旦はずすことです。
それができないと自ら幸運を逃してしまうことになるのです。
それができてこそ、はじめて見えない力が働いて人との縁ができるのです。
自分の本来の役割もわかり、出会うべき経営者も会社もわかってくるのです。