1294.グチは焼鳥屋ではなく会社で言えばできるビジネスマンになる

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。

夜、オフィス街の近くにある飲み屋さんに行くと、必ず聞こえてくるのが、サラリーマンの会社や上司に対するグチです。

それも酔いがまわってくると、なかには店中に聞こえるくらいの大声をあげて「ほんと、やってられねえよなあ、まったく!」と嘆いている人もいます。

みんないろんな事情があって、大変な苦労をしているのだと思います。

会社ではいえないためストレスもたまって、焼鳥屋で本音を爆発させているのでしょう。

そして、そういう人ほど会社ではウソのように従順でおとなしくしているようです。

私はそういう方々に対して、焼鳥屋でグチをいう必要がなくなるほど、数段仕事ができて、ストレスもなくなってしまう方法をお伝えしたいと思います。

もっとも、焼鳥屋でグチをいうのが生き甲斐になっている人には、効き目はないと思いますが……。

あなたがいつものように、会社帰りに同僚と焼鳥屋に寄ったときに、こっそりとウォークマンか何かで、自分たちの会話を録音してみるのです。

そして、頭のスッキリしている日曜日の朝にでも、そのテープを冷静に聞き返してみるのです。

そして、あなたの話している内容を二つに分けてみるのです。

一つは、会社でいえないまったく自分勝手なもの。

もう一つは、あなたにそれなりのポストがあったとしたら、いえなくもないものです。

もちろん前者は、自己中心的なたわいのないことでしょうから、これは焼鳥屋にとどめておいたほうがよいでしょう。

重要なのは後者です。

日本のビジネスマンはまじめな人が多いから、グチも単なるグチでない場合が多いのです。

後者の「いえなくもない」もののなかには、会社を伸ばせる可能性のある素晴らしい意見や、上司や会社を改善させることのできる忠告もあるのです。

人の悪口も、当人がその短所に気がつけばその人はグッとよくなる可能性があるのです。

もちろん実際に会社でそのことを思い切っていう場合は、言い方や礼儀には最大限、気を配る必要はあるでしょう。

しかし、会社のため、あるいはその人のためという気持ちが前提にあれば、必ずそれは素晴らしい意見として受け取られるはずです。

焼鳥屋で出た本音もうまく活かせば、あなたも数段できるビジネスマンになれるのです。