佐藤康行の言葉をお伝えします。
健康食品の販売業を営むN・Sさんという五十代の男性は、ある悩みを持っていました。
それは「『小我』は持ってはいたんだけれど『大我』がわからなかった」ということでした。
彼はある仏教を熱心に学んでおり、「大我」を見つけることの必要性はわかっていたのですが、いくらお経を唱えても、なかなか見つけることができなかったのです。
しかし私との出会いによって、彼はようやく彼のいう「大我」を見つけることができたのでした。
それは、自分自身のなかにもともとあるものを自覚できたという喜びの体験だったのです。
その体験によって、自分に対する確信が持てるようになり、いままでのように何かあったときでもバタバタしなくなりました。
私たちは、あの人は欲があるとかないとかいいますが、どうせ欲を持つのなら、一番大きな欲を持つのがいいのです。
あなたはお金が欲しいですか?
出世がしたいですか?
名誉が欲しいですか?
あなたは健康になりたいですか?
いい家庭を持ちたいですか?
でもあなた、まだまだ欲が小さいんじゃないですか?
欲というのは、もっと大きく大きく持ちましょう。
でっかく持ちましょう。
あなたは、お金が欲しいといいました。
ではあなたは、船が沈没したときに、救命ボートに乗らないで、金塊を持ったまま海に沈むんですか?
あなたは、お金と命とどっちが大事ですか?
当然、思いっきり大きい欲を持ったときに、一番大切なものは命になりませんか?
あなたの人脈は百人いたら百人、千人いたら千人です。
しかし、人脈がたったそれだけでいいのでしょうか?
あなたの心が変われば世界中の人が全部人脈になるのです。
もちろん実際は知らないのですが、世界中の人が友だちという気持ちになることはできます。
あなた自身が変わり、もっともっと大きな欲を持ったときに、全部が手に入るのです。
自分で何かを握っていたら、握っていた分だけしかあなたのものにならないのです。
無欲というのは、全部手放したときに、地球上にあるすべてのものが全部手に入るのです。
ですから大欲と無欲というのは、じつは一つなのです。