1178.柔よく剛を制すとは

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。

「私は気が弱くて、
いつも言いたいことが言えず、
結局他人の言うなりに
なってしまうんです…」

先日ある人が、
私に情けなさそうに話してくれました。

彼のように
自分の意見を押し通せないのには、

いくつか原因があります。

・自分自身の考えが明解ではないから。

・自分の立場が弱いから。

・権威に弱いから。

・欲に目がくらんだから。

このような原因で、
自分の意見を押し通せず、

人に
押し通されてしまうのです。

ですから、

自分の意見を
押し通すためには、

その逆を
すればいいのです。

自分の考えを明確にし、

立場や権威や欲で
動かないことなのです。

そして、
真実で動くのです。

意見を通そうとすることを
一番にするのではなく、

真実を捉えることを
一番にするのです。

例えば、

これがボールペンかシャープペンか、
という話し合いをしたとします。

その時に、

あなた以外のほとんどが、
「これはボールペンだ」と
言ったとしても、

事実は
シャープペンだとしたなら、

そのことを
証明していけばいいのです。

書いて見せたり、
芯を折って見せたり、
分解して見せたりすればいいのです。

数字で表すものは
数字で表すのです。

形で表すものは
形で表すのです。

事実を証明していくのが、
一番いいのです。

迫力も気合いもなくても
大丈夫なのです。

気が弱くても
大丈夫なのです。

真実だけを、
明確に証明していけばいいのです。

そうすれば、
押し切られることも
少なくなるはずです。

しかし、
会社生活をしていれば、

時には、
正論が通らないこともあるでしょう。

黒のものを白と
言わなければならないようなことも
あるかもしれません。

その時は、そのことに
目をつぶって妥協して生きるか、

きちっと
最後まで真実で押し通すか、

選ばなくては
ならないでしょう。

それは、
自分自身の
生き方の問題になってきます。

しかし、時には、
押し切られてしまった方が
いい場合もあるのです。

むしろ、
押し切られるのを
うまく利用するのです。

「押さば引け、引けば押せ」です。

「柔よく剛を制す」という
言葉もあります。

押し通せないときは、
いくらやっても無理なのです。

それは
最初から決まっているのです。

逆に、早く
無理だということを知ることです。

そして、それを
活かすことを考えればいいのです。

時には、
押されるままに押し切られる方が、
運が向いてくる場合があるのです。