1165.煩悩を無くそうとしているう人へ

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。

「私には
まだまだ煩悩がなくならないのですが、

どうやったら煩悩をなくすことが
できるのでしょうか?」

悟りを求めているある中年男性が、
そんな質問を
私に投げかけてきました。

片一方では真我を自覚し、
悟りを開きたいという
自分がいるけれど、

もう片一方では、
回りに振り回される煩悩が
あるわけです。

最初から
真我そのものになるという人は
一人もいないですよ。

私自身も
煩悩は山ほどあったし、
今でもあるんだから。

でも、
煩悩があるからこそ、

真我を引き出そうとする
きっかけにもなるでしょ。

煩悩がきっかけで、
真我の素晴らしさに気づくことも
できるし、

自分の到らなさにも気づける。

対象物があって
初めて見えるということがあるわけ。

対象物がなかったら、

何も見えないし、
気づくこともできないじゃない。

そのお陰で
まるで人生をゲームのように見ることが
できるんです。

「煩悩は良くないものだ」と思って
その男性は質問されたみたいだけど、

私はそうは捉えてないんです。

別に煩悩は
悪いものじゃないんです。

煩悩を
楽しんだっていいんです。

大切なのは、
煩悩が百集まろうが、
千集まろうが、

真我の喜びに比べたら
比べものにならないということを
知ることです。

それほど素晴らしい真我の喜びを
知った上で、

煩悩を楽しんだらいいと思います。