979.日本全体がうつ病にかかっている理由

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。

「日本全体がうつ病にかかっている本当の理由」

についてです。

いま、日本全国で

潜在的なものも含めて、

うつ病者が約一千万人いる

といわれています。

日本の人口の一割、

約10人にひとりがうつ病という

おどろくべき数字です。

ひきこもりは約160万人、

自殺者は、年間約3万人います。

同じように離婚は年間約25万組、

家出人も約10万人います。

うつ病やひきこもりの原因は、

何でしょうか。

第一には人間関係、

そして第二が金銭問題です。

自殺者の大多数はお金の問題が原因です。

「お金」と「死ぬ」ということは、

全くイコールではないはずなのに、

不思議といえば不思議です。

お金のない東京・新宿のホームレスは、

丸々と太っています。

北朝鮮、アフガニスタン、

アフリカの飢餓難民のように、

食糧不足で餓死する人たちが

大勢いる国と、日本をくらべたら、

その違いがわかります。

日本では、生きていくためには

どんなことでもするんだ

という気になれば、

飢え死にはありえないことです。

なのに、

私たちは自分が築いてきたもの、

願っているもの、頭で描いているものが

崩れ去ったときに、絶望感を覚えます。

給料をわずかに減らされただけでも、

絶望感をもつ人さえいます。

これはまさに、資本主義による

物質主義、お金信仰のあらわれです。

いわば形にこだわり、

それが崩れたときの苦しみに対する

恐れからきています。

経済大国の日本なのに、

心の病が全国に蔓延しているのです。

だからこそ、物や形やお金を超えた

意識の時代になることこそ、

もっとも重要なポイントといえるでしょう。

子供たちは、

いじめやひきこもりなどの

問題を抱えています。

先生たちは学級崩壊によって

どうしていいかわからない状況です。

うつ病で休職する学校の先生の数は、

5000人以上だという調査データさえあります。

いまの状況は、

起きている問題に対して、

どうしてよいかわからない、

いわば人間の頭で考えるだけでは

解決できない大きな岐路に

立たされているのです。

これだけ科学技術が発達して、

高度な文明社会になったというのに、

人間の心の問題はますます

深刻になるばかりです。

論理的思考で何事も解決してきた

近代社会のはずが、

論理的に解決できない問題を

ますます抱える社会になってしまいました。

これは、大きな矛盾です。

解決する道は、

人間の頭脳一辺倒のやり方を

素直に反省し、

頭脳から意識の観点に

目を向けてみることです。