861.人間関係の原点

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。

人間関係の原点は両親との関係
についてです。

私たちは、先人から
ダイヤの原石を継承し、
表面を磨いてダイヤを光らせ、
そして後代に受け渡します。

そのためには、先人との関係を
よりしっかりしたものに
しなければなりません。

誰にとっても、大切なのは
両親との関係です。

両親は私たちに途方もない
ダイヤの原石を残してくれます。

肉体、精神、環境……

こうした数えきれぬものを、
両親はあなたに与えてくれたのです。

そもそも両親がいなければ、
あなたは地上に出現することは
なかったのです。

この事実は決定的と
いわねばなりません。

しかし、私たちが最初に
こじらせやすいのも両親との関係です。

現代では、自身の両親と、
なんの葛藤も軋轢もなく
成長した人は、むしろ
少数派ではないかとも思えます。

洋服のボタンを掛け違えると、
最後までボタンがずれたまま
になってしまいますが、

私たちにとって両親との関係は、
まさに人間界における
最初のボタンにほかなりません。

両親との関係に問題を作ってしまうと、
その後の広い対人関係で、
思わしくないことが
生じやすくなってしまうのです。

人間関係の原点とは、
両親との関係にあります。

人は自分の両親に対して一番、
恩義を感じなければならないはずです。

しかしながら、両親に対して
憎しみや怒り、恨みを抱いて
大人になった人も数多くいるのも
人間の世界の実相です。

両親がケンカばかりしていた、
きつく叱られた、虐待された
こうしたことで、心に深い傷を作り、

そのことが成人してから、
自身の対人関係で
悪影響を持つことが多いのです。

ですから、まず両親との関係を、
自分の中で解決して
おかなくてはなりません。

人生は調和に向かわなくては
ならないはずのものなのに、
両親との関係という
最初のボタンを掛け違ったせいで、

ずっとズレた人生を送ることに
なりかねないからです。

そのまま自分が結婚し、
子どもができたときに、
同じように夫婦ゲンカが
絶えなかったり、

子どもをきつく叱ったり、
虐待をしたりといった
親の行動を繰り返すことにも
なりかねません。

私たちは、まず
親からいただいたものを
感謝できる人間であるべきです。

何を親から受け継ごうと、
それがダイヤの原石であると信じ、
表面を磨きつつける努力を
続けなければならないのです。

そして、自分が人の親となったときに、
わが子には自分が親からもらったもの、
あるいはそれ以上のものを
与えてあげなければなりません。

そうすることで、
真に平和な世界が実現するのです。

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