862.光を見るか闇を見るか

佐藤康行の言葉をお伝えします。

光を注視すれば光が輝き、
闇に眼を凝らせば闇が拡大する
についてです。

仕事も同じことです。

たとえやっかいな仕事でも

「この仕事が自分を成長させてくれる、
未知の世界に導いてくれる」

と思いながらやるのと、

「こんなやっかいな仕事、
早く終わらせて遊びにいきたい」

と思いながら手がけるのでは、
結果に雲泥の差があります。

いかなる仕事でも、
手がける限りは天が
自分のために与えてくれた
仕事であると考えて、
誠実に向き合わなければなりません。

およそ、最初から
キラキラした仕事など
ないものです。

仕事はどれもドロ臭く、
格好悪いのが普通です。

たとえ華やかなレストランでも、
その裏は食材をもって
戦場のように走り回っているからこそ、
お客様にゆったりとした
時間を提供できるのです。

もし裏方のきつい辛い仕事を拒否して、
いいかげんな作業ですませたら、

お客様からの
「ありがとう。おいしかったよ」
という疲れの吹き飛ぶ一言は聞けず、

かわりに
「遅いね、ここは」

あるいは
「なんだこの味は。
この味でこの値段は詐欺だな」
という厭味が返ってくる
ことになるでしょう。
 
目の前のお客様を
ダイヤの原石と見るか、
ただここで、いくばくかの
労力と金を交換するだけの
縁と見るかで、
世界は変わるのです。

一度悪評が立てば、
それを払拭するのに
大変な時間がかかることでしょう。

光を注視すれば光が輝き、
闇に眼を凝らせば
闇が拡大するのです。

人を育てるときには、
その人の中の光を
見つめなくてはなりませんし、

仕事を手がけるときは、
その中の光り輝く一転を
凝視しなければなりません。

大切なのは、その人の中にある、
あるいはその仕事の中にある
光を認めて、ダイヤであると
認識することです。

これが、まず第一歩なのです。

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