佐藤康行の言葉をお伝えします。
私たちが判断を誤るのは、小欲で判断しているからです。
大欲で判断すれば、判断は間違えなくなるのです。
大欲というのは、自分の人生の生き様として判断していくということです。
例えば、野球のホームランバッターが、大事な場面で、本当はバントしなければいけない時に、自分のホームランの本数ばかりにこだわっていると、そこでホームランを狙って失敗してしまいます。
自分のホームランの数が一番なのか、チームが優勝することが一番なのかで、判断が違ってきます。
それで、判断を間違ってしまう可能性があるのです。
野球界全体のことを考えると、また違ってきます。
私生活にも気をつけなければならないかもしれません。
スポーツ界全体となると、また違ってきます。
ですから、どの次元で捉えるかによって判断が変わってくるのです。
クルマを運転する時に、右に行こうか左に行こうか、目的地を決めないで行くと、判断を間違えてしまいます。
しかし、大きな目的地が決まっていれば、必ずそちらの方に向かって行けます。
仕事がうまくいかなくて、自殺する人は、仕事の中に人生を入れている人なのです。
人生の中に仕事を入れなければ、判断を間違ってしまうのです。
仕事は人生のほんの一部なのです。
一生のスパンで見るのが一番いいのです。
例えば、私が最初に入った営業の会社は、小さな会社で、先輩もあまりいないし、仕事のやり方も、セールストークも何も教えてもらえませんでした。
しかし、今思うとそれが良かったのです。
だから、独創力や創造力が身についたのです。
長いスパンで捉え、大欲で判断をすることです。
それによって、判断を誤まらなくなるのです。
考えてみれば、私の人生には、判断を間違えたと思ったことは一度もありません。
多分、たくさん判断を誤ったことはあると思います。
しかし、判断を間違えたとは思ったことがないのです。
判断を間違えたのではなく、ただその時はわからなかっただけのことなのです。
自分が選んだのですから、話が違うなどと思ったことはありません。
判断を間違えたと思うのは、判断を人のせいにしているからではないでしょうか。
百パーセント自分の責任なのです。
甘えてはいけないのです。
人のせいにした時、それが判断の誤りになるのです。
自分の責任にした時は、どんな時でも、判断の誤りではないのです。
失敗が判断の誤りではないのです。
例えそのことによって死んだとしても、判断の誤りではないのです。
ですから私は、ただの一度も判断の誤りをしたことがないといい切れるのです。
この世に判断の誤りはないのです。
どんな判断も誤まりがないと捉えれば、既に最強運に向かっているのです。