823.人に好かれるより人を好きになる

佐藤康行の言葉をお伝えします。

人間には心があります。

例えば、セールスマンが「何とかして売り込んでやろう」という計算高い気持ちでセールスすれば、相手は当然のことながら拒否反応を示します。

逆に「大好きです」という気持ちで接すれば、自然に相手も心を許して打ち解けてくれるものです。

どんな人も皆、自分を好きになってくれる人が好きなのです。だから、一方的に相手を好きになってください。相手がいくら嫌っていても、自分は好きになればいいのです。

いくら嫌われても、こっちはにこやかに笑っていればいいのです。「あんたなんか嫌いです」と言われても「私はあなたが好きです」と言えば、相手はどうにもなりません。相手は手も足もでないのです。知っている人でも知らない人でも関係ありません。会った瞬間に友達になれるのです。

作戦でもなんでもありません。「本当の自分」は、愛そのものなのですから、素直に表現すればいいだけなのです。

ただ慣れないうちは形から入っても構いません。私は道を歩いている人にニコッと笑いかけたり、「こんにちは、また今度」と声をかける練習をよくやりました。最初のうちは、女の子から気味悪がられ、逃げられました。

上手になってくると、本当に笑顔が自然に出るようになるものです。思わず、向こうもつられてニコッと挨拶してくれるのです。

人間の心はそんなに器用ではないようです。あの人は好きでこの人は嫌いというような器用なことをすると、結果的に大変不便になります。

みんなに同じ心で接すればいいのです。そのほうが、ずっと楽なはずです。

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