797.ダメもとで不安はなくなる

佐藤康行の言葉をお伝えします。

フランクリン・ルーズベルトがこう言いました。「我々が恐れる対象は、我々自身が抱いている恐怖心だけである」

まさに私たちは、自分自身で勝手に不安や恐怖心を抱いているのです。不安を抱く原因は、お金と健康と人間関係の三つに尽きるでしょう。

この三つを喪失するのが嫌だから、不安になるのです。

お金を失うのが嫌、健康を損なうのが嫌、人が離れていくのが嫌なのです。

握っているものを放したくないのです。放すと不幸になると思っているからです。

幸福と反対に見えるからです。

お金があって健康で、みんなから愛されていたら幸せですから、そういう幸せを失いたくないのです。欠乏の恐怖なのです。不安をなくす方法は、最悪を一度受け入れることです。

最悪を一度覚悟するのです。開き直るのです。一度最悪でもこうだという状況を受け入れて、そしてそれを前面に出さず倉庫に閉まっておくのです。

自分の心の隅に置いておくのです。最悪を全面に出してはいけないのです。ここが大事なのです。

そうすると、絶望しなくなります。そして、実際に最悪になることはまずないのです。最悪よりも必ず良くなるのです。少しでも良くなれば、その瞬間に希望に変わるのです。

最悪を一度受け入れてしまえば、それより悪くなることはありませんから、そこから総ては良くなるのです。

例えば、経営者が資金繰りに困っている場合は、最悪でも倒産だということを一度受け入れるのです。それはそれでいいと一度開き直るのです。

それだけで、精神的にずっと楽になるのです。そうすれば、そこから先何をやるかを考えればいいだけになります。

プラス思考で、悪いことは考えないようにすると、却って不安になるのです。プラス思考でない人が、無理にプラス思考で行くと、却って不安になります。

誰しもが、マイナス思考の部分を少なからず持っています。ですから、無理にプラス思考にならないことです。

例えば、マラソン選手が、走る前に、「途中で挫折したらどうしよう…」と不安になったとしたら、「まあいいや!挫折したら、次のレースでがんばればいいじゃないか」と思えば、気が楽になるのです。

挫折しまいしまいと思うと、逆に体が硬直してしまいます。

リラックスして、ケセラセラと思えばいいのです

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