312.部長日記(第15話)

真我日記

昨日は部長との最後の面談の日だった。

部長「近藤さんとの面談もこれが最後だね。」

私「私からも部長に3つお話しがあります。」

部長「何?」

私「一つ目は部長、大変お世話になりました。
この3年間生産管理で仕事をさせてもらって部長の仕事に対する姿勢を見てきていつもすごいなと尊敬してました。

前に会議の時にコーヒーを持って行って1時間後に下げに行くと他の人はみんな飲んでいるのに部長だけ一口も飲んでなかった。それだけ会議に集中されてたんだな、すごい人だなと思っていました。部長の仕事に対する姿勢を本当に尊敬していました。

それから昨日、私がカウンセリングを学んでいるところの佐藤先生の記事を読んでいたら、あ!これは部長がいつも私に言ってくれていたことだ、と気がついたことがあったんです!」

と言って万里子さんの記事を印刷したものを部長に見せた。

http://www.mariko.link/archives/20160317/3835.html

部長はその記事を読んで納得している様子だった。

私「二つ目は有給休暇のことです。先
週の金曜日に部長が用事がないならさっさと帰れ!と言われたことがショックで。もう引き継ぎもだいぶ終ってきたのでもう来なくていい、という意味だと思い、有給休暇をとることにしたのです。」

部長「私が帰れ、と言ったのは何もすることがなさそうだったからそう言っただけだ。すること?いっぱいあるだろう。プロジェクトの最後のまとめは?ちゃんとやったのか?まとめたのか?〜に投稿したのか?~だってあるし、~もやろうと思えばできるだろう。~もあるし。怠けること考えるんじゃなくてそういうこと考えてやれば良いんじゃないの。」

部長の話を聞きながら、話せば話すほど部長とのわだかまりと壁が無くなっていくのを感じた。

私がどうしても部長に伝えたかったことは、一つ目はお礼と感謝の気持ち。部長のことを尊敬しているということ。二つ目は有給休暇を取った本当の理由をわかってほしかったということ。

部長との30分以上に及ぶ面談は私の三つ目に言いたかったことに続きます。

(第16話へ続く)