〜部長日記〜(第11話)
夕方4時から部長とプロジェクトの打ち合わせをした。
私は直した資料を部長に渡して見てもらっていた。
部長「・・・。最低だぞ。何だ。
これは。
何で言われたことが出来ない?」
何で?何で?何で?」
部長の得意な何で攻撃が始まった。
私「う~ん・・・・。」
部長「そこに(出来ない理由を)書いてみろ。」
私は面倒くさいし、腹立つな〜と思いながら仕方なくノートに書き出した。
・努力不足
・申し訳ない
・理解不足
・知識不足
・やる気不足
・経験不足
書いたところで部長に書いたものを
言ってみろ、と言われたので
一つ一つ読み上げた。
部長「わかってるんならやれよ!
で、この改善のところは~で、~を
するんだぞ。
それから管理のところは~で
~にするんだぞ。
わかったか。」
部長「はい。」
部長「いつまでにやる?
月曜日までにやれ。」
私「はい、わかりました。」
部長「それからさっき書いたことを肝に銘じておけよ。」
私「はい。」
部長「本当にもう。人の気持ちがわかるカウンセラーになるんだろう?全く、こんなんでわかるのか?」
私「部長の考えてることはわかりません(笑)!」
部長「私も近藤さんが考えてることはわからんよ(笑)!」
最近、部長の顔を見ると笑いか涙しか出なくなった私だった。
(第12話に続く)