278.部長日記(第11話)

〜部長日記〜(第11話)

夕方4時から部長とプロジェクトの打ち合わせをした。

私は直した資料を部長に渡して見てもらっていた。

部長「・・・。最低だぞ。何だ。

これは。

何で言われたことが出来ない?」

何で?何で?何で?」

部長の得意な何で攻撃が始まった。

私「う~ん・・・・。」

部長「そこに(出来ない理由を)書いてみろ。」

私は面倒くさいし、腹立つな〜と思いながら仕方なくノートに書き出した。

・努力不足

・申し訳ない

・理解不足

・知識不足

・やる気不足

・経験不足

書いたところで部長に書いたものを
言ってみろ、と言われたので
一つ一つ読み上げた。

部長「わかってるんならやれよ!

で、この改善のところは~で、~を

するんだぞ。

それから管理のところは~で

~にするんだぞ。

わかったか。」

部長「はい。」

部長「いつまでにやる?

月曜日までにやれ。」

私「はい、わかりました。」

部長「それからさっき書いたことを肝に銘じておけよ。」

私「はい。」

部長「本当にもう。人の気持ちがわかるカウンセラーになるんだろう?全く、こんなんでわかるのか?」

私「部長の考えてることはわかりません(笑)!」

部長「私も近藤さんが考えてることはわからんよ(笑)!」

最近、部長の顔を見ると笑いか涙しか出なくなった私だった。

(第12話に続く)