佐藤康行の言葉をお伝えします。著者成功と幸福を呼ぶ言葉より
私の欠点はこういうことだ、といろいろ並べる人がありますが、欠点と思われることは、実は全部財産なのです。
それらを、どう活かすかと考えると、全てが財産になるのです。
気が短い人は、行動していく方向がころころ変わりますが、短い時間にいろいろなことを体験でき、場数も踏めますから、その分だけいろいろなことを考えられます。
反対に、気が長い人は木を植えても実がなるまで待てます。
気が短いのがよいとか、気が長いのがよいとかではなく、それらを活かすことを考えれば全てが長所になり、利点になるということです。
コンプレックスというものも、同じように、実は財産なのです。
世の中で成功していると見られている人の多くは、コンプレックスを克服することからスタートしているのです。
故松下幸之助氏も著者の中で次のような意味のことを残されています。
『自分が世の中で、そこそこ認められるようになった原因は三つある。それは、学歴がなかったこと、家が貧乏だったこと、身体が弱かったことである。
学歴がなかったために、人から何でも学ぼうという姿勢ができ、貧乏だったために、人並み以上の生活をしたいと常に望み、身体が弱かったために、健康に人一倍気を使った』コンプレックスというのは足りないと思う心なのです。
物事が不足しているという思いなのです。
不足していると感じると、それを補おうという心が出てきます。
それが引き付ける力になるのです。
全部揃っていると思っている人には、引きつける力がないのです。
それで充分だと思っているから、吸引力がないのです。
よくハングリー精神という言葉が使われますが、ハングリー精神というのは、自分に不足しているものを、絶対に、命懸けでも、獲得しようとする精神のことを言うのです。
自分にないから、なんとか引き付けようとするのです。
まさに吸引力です。
溝でも穴のところに、水が勢いよく流れ込むように、人間にも足りないところを補おうとする作用があるのです。
それは、宇宙の法則でもあるのです。
コンプレックスがないと感じている人は逆に危険なのです。
ですから、今の現状をあえてコンプレックスと感じるようにしたらよいのです。
現状をコンプレックスと感じるようにするには、大きな目標を持つことです。
現在、一億円の企業を経営しているとしたら、百億円企業を見つめるのです。
そうすれば、現状に対して、不足感不満足感がでてきます。
それがコンプレックスだと感じ、克服する為の戦略、戦術、力が溢れ出てくるのです。
欠点と思っていることも、コンプレックスだと感じていることも、実は財産なのです。