1432.持っているものを全て手放すとは

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。著者成功と幸福を呼ぶ言葉より
特定のものを、これが自分の財産だと考えるときに、たとえそれが何百億円あろうが、それは小さなことなのです。

ちょっと発想を転換させて、私たちは、宇宙の中の地球に生きているのですから、宇宙全体、地球上の全てのものが自分に与えられた財産なのだというように考えれば、人生というものは豊かになります。

今、自分が保有しているものを、財産の全てだと考えると、それを守らなければならないという思いが、いろいろなマイナス面を引き出してしまうのです。

その財産を取られないかと心配してみたり、自分の保有している量と、他人の量を比較して、嫉妬してみたり、恨んでみたり、疑ってみたり・・・

実は、現在保有しているものは過去の思いの結晶なのです。

それを守ろうとするのは、過去に目を向けていることと同じなのです。

禅に、放てば満てり、という言葉があります。

一度、自分の持っているものを全て放してみるのです。

実際には手放さなくても、心とか、思いの中で、全て放すのです。

そうすれば、今、目に見えているものに固執しなくなります。

世の中全てのものを、自分のものだと考えれば、それをどう活かしていくのか考えられるようになります。

自分の未来を見つめることができるのです。

何かの団体でも、会員数が何十万、何百万人いるということで、正当性や力をアピールしていることがありますが、日本だけでも一億二千万人以上の人口がいるのですから、全体的に見れば、会員でない人の方がはるかに多いのです。

たとえ、何百人いようが、正当性とは関係ないのです。

ですから、最初から日本の人々、世界の全ての人々が仲間なのだというように考えれば、会員数が何人いるかなどということは、無意味なことになるのです。

お金にしても、人にしても、ものにしても全て自分のものだというところから考えてみるのです。

しかし、当然のことながら、これは他人のお金やものを盗んだりしてもよいのだという意味ではありません。

ただし、それらを必要な時に、必要な量だけ引き寄せる必要があります。

お金や、人や、ものを、必要な時に、必要な量だけ引き寄せるためには、愛が必要なのです。

自分を愛し、周りの人々を愛し、会社を愛し、家族を愛し、お客様を愛し、日本を愛し、世界を愛するのです。

会社という単位で見れば、社長は社員を愛し、社員は会社を愛し、お客様を愛する。

そして、全ての人々をお客様と考えるのです。

結果として、売上げも、利益も向上し、人材に恵まれ、お客様にも喜ばれ、社会的な信用も高くなる、ということなのです。

私たちの必要なものは、全て揃っている、ということを信じるのです。

地球は自分の庭だ、と思える人が、心の中は一番豊かなのです。

何であっても自分で握っているうちは、握れば握るほど小さくなっていきますし、反対に放せば放すほど大きくなっていくということなのです。