佐藤康行の言葉をお伝えします。
仕事の本質は愛なんだ、ということに気づいて仕事を発展させた二人の実例があります。
豆腐店を営むT・Sさんは、私たちはみんな宇宙と一体なんだということを感じられるようになり、喜びと感謝の気持ちを持てるようになりました。
「普段何気なく接する人やモノに対しても、心から感謝できるようになりました。そういう思いで仕事にあたれるようになったのです。そうしたら、豆腐もいいものを作れるようになったのです。魂がこめられるようになったのです。その上に、なかなか手に入れにくいといわれている上質の天然にがりや大豆が、パッと手に入るようになったのです。お陰様で、お客さんからも評判をいただくようになりました」
また損害保険の仕事をしているあるセールスマンは、自分自身がじつは愛そのものだったんだということに気づき、自分の心のなかに敵がいなくなりました。
人に対する恐れや、疑いなどの心も消えていったのです。
「雰囲気が変わった、波動が変わったと人からいわれるようになったんです」
当然、お客さんとのかかわり方がそれまでとはまったく違うものになったのです。
それに伴い契約もそれまでの何倍もとれるようになり、いままでうらやましいと遠目で思っていた社内のトップセールスマンを抜いてしまったのです。
私たちは何のために仕事をやっているのでしょうか?
固体的な発想で、自分だけが儲かればいい、自分が幸せになればいい、という考えだけだと、自分が生きていくのに必要な力や知恵だけがあればよいのですが、それはほんのわずかな力です。
一旦、そういうものを一切捨てて、人のために何ができるか、という愛の気持ちを持てれば、はるかに大きな力や知恵がわいてくるのです。
家族のため、同僚のため、会社のため、地域のため、国のため、全世界の人類のために何かをしようと思えば、それに必要な力と知恵が出てくるのです。
宇宙と自分とは一体であることを自覚すると、自然と深い感謝の気持ちが出てきます。
自分が人のためにできることは何だろうと追及していくと、必ず答は見えてくるのです。
仕事というのは、まわりの人々に対する感謝の気持ち、愛そのものの現れなのです。