写真はお寿司です。ネタも上質で美味しかったです。
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佐藤康行(YS)メソッドをお伝えします。
前回の続きです。
ご主人に対して不満を言った奥さんに対して4人が言葉を返しました。
1人目
「男ってみんなそんなものよ。
食べさせてもらってるんだから、少しは我慢したほうがいいんじゃない?」
2人目
「あなたのとこなんかまだましよ。
うちなんかはさ、
外で遊んでも隠しもせずシャーシャーと、何が悪いって感じよ。
もう腹も立たなくなったけど。
忘れちゃいなさいよ、それが一番よ。」
3人目
「それって最低ね、あなたのご主人何を考えてるのかしらね。
見え透いた嘘で、逆切れなんて、どうかしてるんじゃない?
分かれたほうがいいわよ、そんな男とは。」
4人目:
「へ~そういうことあったの、それはひどいわね。腹も立つわよね。
でもあなたって、ほんとにご主人のこと大好きなのね。
すごくご主人のこと愛してるって感じがするわ。」
この普段の会話のケースをカウンセリングの観点で見ていきます。
4人全員とも、話を聞いた自分の感想を言っているようです。
1~3人目の場合には、自分の意見、考え、アドバイスを言っています。
当事者の奥さんは、「分かってもらえた」と感じるかどうかは、疑問なところです。
4人目の場合はどうでしょうか?
たとえ感想だとしても、ここには、意見、アドバイスなどがありません。
1~4人の話を、さらに進めて行ったとしたら、どのような展開が予測されるか見ていきます。
1人目の場合:
「男ってみんなそんなものよ。
食べさせてもらってるんだから、少しは我慢したほうがいいんじゃない?」
これはその人の考えであって、それを言われても、
理屈では分かっても、心では納得できないものです。
これをさらに言われ続けたら、「そうは言っても、納得できないわ」となり、
聞くのがいやになってくる可能性があります。
2人目の場合:
「あなたのとこなんかまだましよ。
うちなんかはさ、外で遊んでも隠しもせずシャーシャーと、何が悪いって感じよ。
もう腹も立たなくなったけど。
忘れちゃいなさいよ、それが一番よ。」
これは、奥さんからしてみると、自分の話を取られ、自分のことではなく、
人のことを聞かされている感じになってしまいます。
さらにアドバイスをされると、
これも「納得がいかない」ことになる可能性があります。
3人目の人の場合。
「それって最低ね、あなたのご主人何を考えてるのかしらね。
見え透いた嘘で、逆切れなんて、どうかしてるんじゃない?
分かれたほうがいいわよ、そんな男とは。」
この人の話しが続くと、
さらにその奥さんのご主人の悪口、誹謗、中傷が大きくなっていく可能性があります。
するとどうなるでしょうか?
それを聞いている奥さんは、違和感を感じてくるはずです。
心の中で、「そこまでうちのだんなの悪口を言わなくてもいいのに。」と。
今度はだんだんと、その人に対して、腹が立ってくる可能性があります。
なぜなら、奥さんはただ愚痴を聞いてもらいたいだけで、
本当はご主人のことを愛しているからです。
4人目の場合:
「へ~そういうことあったの、それはひどいわね。腹も立つわよね。
でもあなたって、ほんとにご主人のこと大好きなのね。
すごくご主人のこと愛してるって感じがするわ。」
この場合は、一瞬、当事者の奥さんは、「????」かも知れません。
「そんなことを言っているのではないのに」と感じる可能性もあります。
しかし、本音中の本音は何かというと、
まさにこの「ご主人を愛している」ということなのです。
愛しているから、気になり、心配し、腹も立ち、喧嘩もするのです。
「愛して欲しい、分かって欲しい、認めて欲しい」の奥には、愛があるからです。
ゆえに、「ご主人を愛している」「あなたは愛が深い人だ」ということを話していくと、
やがて奥さんは、
「あ~そうか、自分は主人のことが大好きなんだ、愛しているんだ」と自覚していき、
悩み、問題が消えていくことになります。
実は、この4人目の言葉は、感想ではなく、真実を言っています。
真実は、全てを愛している、感謝している、喜んでいるのが本当の自分=真我だということです。
ゆえに、本当の本音を「分かってもらえた」となるのです。
まさに、本当の自分=真我を分かってもらえたということです。
これが、「真我の鏡返し」の簡単な例です。
実はこの4人目の人の言葉には、一言ですが、言葉、心のオウム返しも入っています。