2607.なぜ閉めちゃうの?心のドア

真我日記

写真は炙り豚丼です。炭火焼きでとても美味しかったです。

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佐藤康行(YS)メソッドをお伝えします。

人は、言いたいけど言えない、言わない、言いたくない、

という反応をする場合も少なくありません。

 

その人の性質に起因するところもありますが、

これまでの環境がそうさせているともいえます。

 

経験ありませんか?こういうケース。

 

話したいのに、全く相手にしてくれない

話していても、他のことに気を取られて上の空で聞いてくれない

真剣に相談しても、親身になってくれない

話しているのに、口出しをして話を取られる、

ただ思いを吐き出したいだけなのに、意見を言われる、

自分の考えを言っているだけなのに、否定される、

挙句に、説教される….など

 

これら全てのケースで、心のドアは閉まってしまうと言っても過言ではないでしょう。

 

少なくとも、カウンセラーは、これらの真逆をすることで、

相談者が「聞いてくれていない」と感じる瞬間をなくすことが必要になります。

 

開きかけている心のドアが閉じてしまわないようにすることです。

 

心のドアは、開きにくく、閉じやすい。

心はデリケートなものだともいえます。

 

佐藤先生の言われる「相手のことをわかろうとする姿勢」

「聞く姿勢」が最も重要になると言う訳です。

 

 

元アメリカ合衆国大統領のビルクリントンにまつわる話があります。

ビルクリントンと話をすると、みんな彼のことが大好きなになるそうです。

あるホテルのドアマンがこのように言います。

「ビルは、私のようなドアマンとでさえ話を交わすとき、

その場に私と彼の2人しかいないと錯覚させるくらい真剣に向き合ってくれるのです。

大統領であり忙しいにも関わらず」と。

 

 

このことはまさに、「自分が重要に扱われている」ということで、

「自分の存在を認めてもらえている」と感じるからではないでしょうか。

 

これは、カウンセラーが相談者と向き合う際のポイントでもあります。

 

「大丈夫ですよ、安心して、もっとお話いただいても良いですよ」という雰囲気を作り、

相手が開きかけた心のドアを、さらに開いてもらえるような環境を作っていきます。

 

そのためには、カウンセラーの言葉、目つき、表情、態度、そして何より

その相談者をどのような人であると捉えているかということが問われます。

 

当然、優しい視線や表情、うなずきながら親身に聞いてくれる態度、

自分が言ったことをそのまま返してくれる言葉などが、相手は受け入れやすくなります。

 

さらに、

相談者が、目の前のカウンセラーは自分のためにその時間、

エネルギーの全てを持って対応してくれていると感じられると、

「自分の存在を認めてもらえている」となり得るということです。

 

この対峙の場面の、特に言葉の鏡返しのところでは、

カウンセラーが、相談者のことをどれだけ分かるかが重要ではなく、

相談者が「このカウンセラーは自分のことをわかってくれた」と感じてもらうことが一番になります。

 

いくらカウンセラーが相談者の言う内容を理解できたとしても、

肝心の相手が「わかってもらえた」と思わなければ、成り立たないからです。

 

カウンセラーは相談者の言っている内容を良く理解できていなくても、

相談者が「分かってもらえた」と思ってくれれば、

言葉の鏡返しという第一ステップはOKといえるでしょう。

 

この「言葉の鏡返し」の具体的な習得は、実践での訓練が必要なところです。

 

相手の言ったことをそのまま返すと聞くと、

簡単そうに聞こえるかも知れませんが、

それがなかなか….

 

佐藤先生はこのように言われます。

「このカウンセリングはやっていることは非常にシンプルです。

みなさんも、最初はうまくできるのに、

だんだん難しくなってくるのは、自分という我が出てくるからです」

 

佐藤先生の神技カウンセリングの実践を見ていくには、

もう少し全体像を理解してからになりそうです。

そうしなければ、そのカウンセリングの場面で、

一体何が行われているのか、

なぜ、そうなっていくのかが、

まったくと言って良いほど、分からない可能性があるからです。