1750.本当の自分を知れば過去は変えられる

真我日記

写真は家で作った焼肉プレートです。玉子と野菜もたくさん添えました。
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佐藤先生の言葉をお伝えします。著書過去は自由に変えられるより
では、私たちが過去に縛られずに希望を実現していくには、どうしたらいいのでしょうか?

それには、潜在意識のさらに奥にある「生命意識である本当の自分=満月の心(真我)」に目覚めることが必要です。

DNAの情報さえ超えた深いところに、誰もが持っている「全人類に及ぶ意識であり、生命意識といわれる本当の自分=満月の心(真我)」があります。これは誰にでも間違いなく存在するものです。私の過去のカウンセリング体験からも例外はありません。

心は三層で出来ています。

あなたが普段、自分の心と考えているあなたの精神は、実は三つの層でできています。

あなたが普段自分で意識できるのは一番上の顕在意識の層だけです。

顕在意識の中で「ああでもない、こうでもない」と考えているのです。

「今晩は何を食べようか?」とか「どうして夫(妻)は自分を理解してくれないんだろう?」とか「ウチの子はどうしたらもっと勉強するんだろう」とか「どうやったら自分の給料がもっと上がるんだろうか」と、あれこれ考えているのはすべてこの顕在意識です。

そして上から二番目が潜在意識の層です。

この中にあるものは、過去の失敗体験やトラウマ、小さい頃の家庭の記憶などであり、あなの道を妨げる障害となることも多いのです。

そこには、無意識のうちにあなたをしばる、世の中の常識も含まれます。

これが、スクリーンに投影されるフィルムの部分であり、また「これが私の考え方だ」とあなたが言うときにベースになっているものなのです。

そして、ここにはあなたが生まれる前の記憶、つまりあなたの親やその親、そのまた親へ何代も遡る先祖の記憶があり、遺伝子の中に組み込まれています。

つまりあなたは、生物として何世代も前からの記憶をDNAの中に引き継いで生きているのです。これが潜在意識です。

過去の負の記憶は、あなたをマイナス方向に強力に引っ張ります。

あなたの顕在意識がプラスの意識で行動を起こそうとしても、不安や怖れのエネルギーであなたを制御しようとします。

この力が強ければ強いほど、あなたのやる気は邪魔をされ、行きたい方向に進めないあなたはストレスを感じ続けるのです。

そして、心の三層構造の一番下には、誰もが持っている「生命意識である本当の自分=満月の心(真我)」があります。

喩たとえていうと、過去の負の記憶は闇みたいなもので、生命意識=満月の心(真我)は光です。光があるところでは、潜在意識の闇が消えていく。

すると、消したいと思っていた過去の記憶でさえも肯定され、光り輝く体験に変わるのです。そうすると、全身が愛と感謝と喜びで満ち溢れてくる体験をします。これは生命意識=満月の心(真我)である、本当の自分の本性なのです。

愛と感謝と喜びと一口に言っても、曖昧で大きすぎる概念です。

急に「愛」と言われても、多くの人は照れ臭いと感じるかもしれません。

しかし、あなたが自分を大切にしたいという気持ち、身近な家族や恋人を大切にしたいという気持ち、それを愛と呼ぶとすれば、愛の心は誰でも持っているものであり、一番深いところから発しているものだというのが分かると思います。

一方、頭や知識で学んでいる感謝は偽物の感謝です。頭で学ぶ愛は、イミテーションの愛です。本当の愛とか感謝は自分の中から湧きあがってくるものです。

もっとわかりやすく喩えるなら、頭で考えるプラスとかマイナスの思いというのはフタです。潜在意識、そしてDNA上の悪い記憶はゴミや石ころです。その下にある本当の自分はダイヤモンドです。

このフタをとって、心のゴミを出して、深層心理の奥を深く掘っていくと、ドバーッとダイヤモンドの光が吹き出してくることが、私の長い経験でわかっています。

本当の癒しは自分の中から出てくる。

闇を消してしまう光の心を引き出していくと、確実に過去は変わります。

常にこの心で生きることができれば、過去は自ずと変換します。すべてが完璧で精妙なる計算のもとに仕組まれたシナリオだと分かるのです。

以前紹介した山本さんは、私とのカウンセリングで、この三層構造の一番下、生命意識=満月の心(真我)(本当の自分)を解放したことで、過去の呪縛から逃れることができました。

仕事や金銭面が順調になったことはもちろんですが、彼には以前の彼女との悲恋がありました。

ネガティブな体験がトラウマとなって異性に不信感をもつことはよくありますが、過去の素晴らしい出会いは、よりいっそう強い心のブロックとなって恋愛から人を遠ざけることがあります。

これを男女の世界では、意地悪な心の門番と私は呼んでいます。

先にも述べましたが、こうした門番を心に雇って、出会いを遠ざけている男女は意外と多いのです。

山本さんの場合をもう一度見てみましょう。

山本さんは心の中にいる、亡くなった彼女の存在を一瞬にして「心の意地悪門番」から「心のウェルカム門番」にしたことで、素晴らしい伴侶にめぐり会いました。

嫌な思い出の場合は、トラウマと言ったりしますが、良い思い出であっても、異性を寄せ付けず、伴侶ができる妨げとなります。

例えば、女性の場合、父親があまりに素晴らしすぎたりすると、それが理想の男性像になってしまい、目の前に現れる男性を父親と比べてしまって、追い払ってしまう「意地悪門番」になることがあります。

このように、あなたにとっての大切な人を無意識に「意地悪門番」にしてしまうことはよくあります。

私はそれを「ウェルカム門番」に変えましょう、と言っているのです。

山本さんは、亡くなった美里さんを「意地悪門番」から「ウェルカム門番」に変えて、過去の記憶を書き変えました。

意地悪門番を作り出していたのは、山本さんの一途な思い込みです。しかし、最愛の美里さんは、彼の幸福を願っていた。

だから、意地悪門番ではなく、出会いを応援するウェルカム門番です。彼がそのように意識を変えた直後に、そのままで愛してくれる女性に会うことができたのです。

生命意識=満月の心(真我)(本当の自分)に気づけば、過去に本来の意味での失敗も傷もなく、顕在意識も潜在意識も超えた、最高最大の自分で生きることができます。

愛そのものである生命意識=満月の心(真我)(本当の自分)に気づいて生きることで、過去を変えることは容易なのです。