1630.自分が輝けば人のためになる

真我日記

佐藤先生の言葉をお伝えします。著者宇宙意識で因縁を切るより
私たちの心は、周りにいる人たちと、深いところで密接につながっているのです。

自分が心に引っ掛かりを持っていると、必ず自分の周りにいる人たちに、悪い影響を与えるのです。

逆に、自分にわだかまりがなくなり、自身が光輝くことができれば、周りの人たちに、その光が届き、良い影響を与えることができるのです。

埼玉県に住む浅野有香さん(仮名・32歳)は、嫌みや小言をいうご主人のお母さんのことが大嫌いで仕方がありませんでした。

そして、そのことが原因で、いつも夫婦ゲンカを繰り返していました。

それでも彼女は、何とかお義母さんと仲良くしなければいけないと思い、お世辞を言ったり、自分をよく見せようとしていました。

しかし、そんな彼女の努力も報われるどころか、「こんなに努力しているのに私のことを全然わかってくれない」という思いが強まり、返って関係は悪くなっていきました。

そんな彼女が、ご主人の勧めで真我開発講座を受けることになりました。

講座の中で、彼女は、お義母さんとの関係に焦点を当てて実習に取り組みました。

最初のうちは、お義母さんの悪口ばかりが思い浮かびましたが、しばらくすると、突然、お義母さんのいいところが思いもよらず次々と浮かんできました。

あんないいところもある、こんないいところもある、とお義母さんのいいところがどんどんわかってきたのです。

「ああ、私が悪かったんだ!今まで私は、お義母さんの悪いところしか見ていなかったんだ!」

そう思えた瞬間、今までのいろいろな思いが全部出てきて、彼女の目からは、堰を切ったように涙があふれ始めました。

泣いても泣いても涙が止まりませんでした。

そして、「自分はありのままでいいんだ、好かれようとして無理をしたり、格好をつけようとするから、うまくいかないんだ」と気づくことができたのです。

それから、浅野さんは、10年間お義母さんに隠していたことを打ち明けました。

「私、実は隠れてタバコを吸っていたんです……」

するとお義母さんは、意外にも笑顔でこう答えてくれました。

「隠されているよりいいわよ。これからは何でも話してね!」

この一言で、彼女は10年間の苦しみから一気に解放されたのでした。

さらに、もう一つ驚くことがありました。

最近、彼女のご主人が、心臓の痛みに襲われて苦しんでいたのです。

ご主人のお父さんが心臓病で亡くなっていたので、これは遺伝だから早く病院に連れて行かなくてはと周りは心配していました。

ところが、それは遺伝ではなく、彼女がご主人の心を苦しめていたからだということがわかったのです。

彼女がお義母さんのことを嫌っていたために、ご主人はずっと二人の間で苦しんでいたのです。

それが心臓の痛みとして現れていたのでした。

ですから、彼女がお義母さんのことが好きになった途端、ご主人の心臓の痛みもピタッと治ってしまったのでした。

これは、奇跡でも何でもありません。

心の深いところでシンクロニシティーが起きたのです。

実は、私たちは全部つながっているということの証明なのです。

彼女とご主人とご主人のお母さんが、全部深いところでつながっていたのです。

灯台のように、遠くを照らすと足元は暗くなります。

逆に足元だけを照らすと、遠くは暗くなります。

人のためにやろうと思ったら、ウソになります。

また、自分のためにだけやったら、エゴになります。

そうではなく、灯台そのものが光そのものになれば、そのことによって、自分の一番近くにいる人たちがその光の恩恵をこうむることになります。

ご主人も子どもも、そして両親も、みんながその光の恩恵をこうむることになります。

ですから、自分からまず光るということです。

人の光を、人の親切を、人の愛を求めるのではなく、自らが光の人になり、自らが愛の人になり、自らがその光を与えるのです。

そうすれば、人のためにやろうなどと思わなくてもいいのです。

自分自身が輝いていたら、その光は必然的に人のためになっていくのです。

そうすると、人に「してやったのに……」といった恩義をきせなくてもいいのです。

本当に楽な世界に入ることができるのです。

そして、すべての人たちが全部つながっているんだということを、自分の体験によって気づいていくことが大切なのです。

まず自分。

そして、今から変化するのです。

それが、これからの時代に、最も大切な生き方だといえるでしょう。