佐藤先生の言葉をお伝えします。著者「悩み解決明快答」より
私もレストランのチェーン店をやっていた時には、バブル的発想がありましたから、店を増やせとばかりで、店が減るのがものすごく怖かったものです。
一店舗でも減ったら、もう不安で身震いして寝られないのです。
とにかく、店は増やし続けるしかありませんでした。
ところが今は、増やすのではなく、むしろ、減らしていって会社の体質を強くしていく時代です。
リストラはまさにそうです。
しかし、魂の進化という側面で見た時には、増えるとか減るという現象面は全然関係ないのです。
そのように捉えると、堂々と会社を縮小することもできるし伸ばすこともできます。
自由にできます。
そこに焦点を当てたら、折角大きくした会社を縮小したり、閉めたらかっこう悪いという世間体を考えることはなくなります。
仮に閉めたとしても、また再生すればいいだけなのです。
そういう自由自在な柔軟な心になれたら本当に楽になります。
自分で辞める勇気もない時に、リストラに遭ったら、「ああ、これはチャンスだ。これで新天地が開かれるチャンスだ」と思うことができれば、人生二度も三度も生きることができます。
ですから、地位や名誉や財産といった表面的なものを伸ばしていくのではなくて、自分自身の意識の向上、真我の目覚め、こういった内面的な部分で見ていったら、どんな出来事があっても何もなくならないのです。
私も生まれ変わったのです。
昔は、店を増やしていかなければいけないと思っていましたが、今はもうそんなことは考えなくなりました。
会社を手放しても何とも思いませんし、人の動向も全く気にならなくなりました。
物質面だけで見ると、モノをくれる人はいい人だけど、持っていく人はダメな人、褒めてくれる人はいい人だけど、叱る人は嫌な人、そういう短絡的な捉え方になってしまいます。
しかし、真我を開いていって、意識次元をアップしていけば、褒めてくれる人も叱ってくれる人も、全部ありがたい人だと受け止めることができるのです。
私たちに起こるあらゆる出来事が、全部自分の魂を磨くことに役立つのです。