1485.全体意識に目覚める時代

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。著者成功と幸福を呼ぶ言葉より
私たちは固体意識を持って生きています。

「私」とか、「わが家」とか、「わが町」とか、「わが日本」といった固体意識が、全ての問題の原因になっているのです。

日本も昔は国盗り合戦をしていました。

やっと一つになったと思ったら、今度は他の国と戦争をしました


私たちが本当に目覚めなければいけないのは、固体意識ではなく全体意識なのです。

生きているうちは、どうしても自分のことだけを考えます。

しかし、自分のことだけを考えていたら、相手も自分のことを考えていますから、お互いにぶつかり合ってしまいます。

そして、また苦しまなければなりません。

七年間も遺産相続争いをしていた兄弟がいました。

お互いに、一歩も譲らず、ちょっとでもたくさん取ろうとしますから、いっこうに解決しませんでした。

従来の成功哲学の考え方では、たくさん取った方が勝ちですから、そういう発想では解決できないのです。

兄弟は一つ、身内も一つ、あなたも私、私もあなた、そして、全体が一つなのです。

そういう気持ちになっていったら、奪い合いではなく譲り合いになってくるのです。

彼らは実際に、そういう全体意識に目覚めることによって、今まで繰り広げた遺産相続争いを、あっという間に解決していったのです。

一体、何が成功なのでしょうか。

たくさん取ったら成功なのでしょうか。

兄弟や親戚の関係が滅茶苦茶になって、恨みつらみが残ったら、果たしてそれは成功といえるのでしょうか。

その方たちは、それで苦しんで死にたいといっていたのです。

お金が手に入ったとしても、死んでしまったら何にもなりません。

全く逆さまになってしまう可能性があるのです。

今、私たちは、全体意識に目覚めなければならないのです。

私たちの喜びが永遠に続くのは、自分の喜びと、全ての人の喜びが一体となった時なのです。

自分の喜びだけを追いかけていくと、他人は喜んでいませんから、どこかでぶつかってやられる可能性があるのです。

ところが、自分の喜びが相手の喜びと一体になっていたら、相手にも喜ばれていますから、それがずっと継続するのです。

喜びがずっとつながっていくのです。