1478.3つの自分がいる

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。著者成功と幸福を呼ぶ言葉より
自分自身というものを判断するのには、大きく三つに分けられます。

一つは他人が評価する自分。

二つめは自分自身で自分を評価する自分。

三つめは真実の自分です。

他人が評価する自分というものは、「あなたはこういう人だ」とか、「あなたはこういうところがある」などと、あなたはほんの一部を評しているだけであって、枝葉を見て大木を語っているようなものです。

他人が見る自分は、見た人の評価の自分なのです。

その人が見たあなたであって、決してあなた自身ではないのです。

他人がいろいろと批評する自分は、全て、ほんの一部の幻の世界をかけずりまわっているだけなのです。

人が評価する自分というものについては、あまり気に掛ける必要はありません。

しかし、人が自分をどのように評価するのか、自分を客観的に見るチャンスではあるのです。

なぜ、そう評価されるのかを考えてみることも大事なことなのです。

次に、自分自身で評価する自分というものです。

自分で「私はこういう人間です」と言う人がいますが、それは「私にはこういう面もあります」と言うのが正しい表現なのです。

また、自分自身で悩んで、ああでもない、こうでもないと感じているのも、ほとんど幻なのです。

自分の評価する自分というものは、自分が過去やってきたこと、思ってきたことによって判断しているのです。

過去の自分というものは、過ぎ去ってしまったものであって、今の自分ではないのです。

まだ未熟な時の、自分の力をほんの僅かしか出していなかった自分なのです。

人間は時間と共にいろいろな経験を積み、過去の自分よりも、今のほうが成長していて、進歩していますから、過去のことに縛られるのはおかしいのであって、過去のことを基準にして、ああだ、こうだ言うのはおかしいのです。

それはもう終わって、過ぎ去ってしまったものなのです。

今の自分は過去の自分ではないのです。

しかし、過去、自分が行なってきた結果として未来に現われることに対しては、責任を取らなければなりません。

最後に真実の自分というものです。

特に、この真実の自分をいかに悟るかと言うのが人生にとって重要なカギなのです。

真実の自分とは、宇宙の大自然から生まれた完全なる自分の姿を認め、そして今何を思っているのか、何を考えているのかということなのです。

過去の経験に捉われず、これからどうしようと思っていることなのです。

過去の経験を土台にして、素直に考えて、自分の本音はどうしたいのかという、その思いを冷静に見つめることです。

これが、ありのままの自分をありのままに見つめるということです。