佐藤康行の言葉をお伝えします。著者生き方教室より
一般に、「私は大したことはない」というのは謙虚だといわれている。
しかし、私はこの言葉は傲慢だと思う。
「私は素晴らしい」というのが、一番謙虚なのだ。逆さまなのである。
例えば、ここに車があるとする。「この車は素晴らしい」といったとき、この車自体を褒めたのではなく、車を作った人を褒めた事になる。
では、自分を作った人は誰か。
自分ではない。
両親を通して、宇宙が自分の体を作ったのだ。ということは、自分は素晴らしいと認めることは、両親と先祖を含めた宇宙の法則を褒めたことになるのである。
自分は自分であって自分ではない。
自分を素晴らしいと思うことは一番の絶対者である宇宙の法則を褒めたことになるから、謙虚なのだ。
大先生を褒めているのだから、傲慢ではなく謙虚なのだ。
大先生、宇宙が作った自分を大したことがないというのは、自分を自分の所有物と思い込んでいる傲慢のどうしようもない人間である。
しかし、自分を素晴らしいと思っているだけではまだ足りないのである。
あなたも素晴らしい、すべてが素晴らしい、というようになれば良いのである。
宇宙の法則は、自分も周囲の人たちも同じように与えられているのだから、当然同じように素晴らしいということになるのだ。
それが人間として本当の謙虚な生き方といえるであろう。