1397.何かに頼らなくても運勢が向上する生き方

真我日記

佐藤康行の言葉をお伝えします。著者生き方教室より
潜在能力開発に関して、若い人の間で関心を持たれているのは、前世退行催眠術だけではない。

「サブリミナルテープ」というのがある。

再生すると、普通の音楽が流れてくるが、音楽の中に耳に聞こえないメッセージが入っているそうだ。

耳に聞こえないメッセージは、その音楽を聴いているだけで視聴者の潜在意識に働きかけて、影響を及ぼすという。

例えば、人前であがらないというメッセージが入っているテープならば、それを耳にしていると自然にあがらなくなるそうである。

それ以外にも、記憶力がよくなるとか、ビジネスで成功を収めるとか、自信が付く、などの効果があり、継続して聴いていると、メッセージどおりの人間像になるとのことである。

新聞や雑誌の広告にも出ているので、購入する人も多いようである。

しかし基本的に、後から何かを付け加える手法は自己を変えるためには必要ない場合がほとんどである。

なぜかというと、天あるいは神は人間が何かをあとから付け加えなければ、本当に大事なことをわからないようには作っていないはずだからである。

何か余計なものを付け加えたりするとかえって本来のものがわからなくなる可能性がある。

では、どうすればよいか。

人が人の本来の姿を引き出していくのが一番よいのである。

人間対人間の中で本来の姿を引き出していくのである。

神社やお寺でお参りしたら運勢がよくなる、高価な仏像を買ったら自分の運勢をよくしてくれる、などと考えている人が非常に多いようだ。

宗教を根本的に間違って解釈している。

神社や仏閣あるいは仏像が何かをしてくれているのを待つのではなくて、自分の中にすべてのものがあることを悟ることが大切なのである。

しかし、ここで誤解してほしくないのは、私は神社やお寺にお参りする行為自体が間違っているというのではない。

仏像に何かしてもらおうという行為に問題があると言っているのである。

誰だってお釈迦様や観音様のあの柔和な顔を見ていると、心が落ち着いてくる。

ありがたい気持ちになって、自分の心の中に反映して、自分の本来の心が引き出されてくる。

それが運勢を良くすることにつながるのである。

ニコニコしている人の顔を見ると、心が和んで気分がよくなって円滑に物事を進めることができるのと同じである。

自分の中にあるものを引き出すという観点では、「サブリミナルテープ」でもよいかもしれない。

ただ、基本的なスタンスとしては、人間が人間に本来の姿を引出してもらうのが一番良いのだ。

お寺に収められている仏像に、大勢の参拝者の念がこめられているから、新しく参拝した人に作用するという説もあるようだ。

しかし、私はあくまでも自分の運命を作るのは自分の中にすべてあると考えてる。

だから、呼び水として仏像が参拝者の本来の姿を引き出すということは考えられるが、仏像それ自体に宗教家が主張するような大それた力があるわけではないのだ。